思考力

A half CALENDAR

二度寝を欲するがあまり、最近では、あれほど楽しんでいた「起き抜けのコーヒー」を飲まなくなった。そのせいだろうか、寝付きが良く、目が覚めてからも、何だか眠った感覚が良く身体に現れていて、うまく表現できないのだけれども、自分自身の中に蓄積された疲れが癒されたことを感じるようになった。これは、瞑想との相乗効果とも言えるのかもしれない。一度、心を落ち着かせてから寝落ちするという習慣は、ぜひとも続けていきたいものだ。

今、起床して、窓を開けるやいなや、いきなり雨が降ってきて、相変わらずの雨男だと実感した。昨日などは、いきなり部屋のチャイムが鳴ったと思ったら、向かいに住むお婆さんが訪ねてきて、カレンダーを持って来てくれた。暦も半分が過ぎ去り、そんなカレンダーを二部も戴いたのだから、何というか切ないものもあった。ただ、この方には、ナマポの時に、ヨーグルトをいただいたこともあり、その時は本当に助かったことも思い出す。今日、7月に突入し、一年前の地獄を思い出すと、なかなか背筋が凍る思いがする。

実際に退去届を出したわけではないのだが、もうこのアパートを出ることは確実なことで、明日も東京の物件の内見がある。千葉での思い出には、正直あまり良いものはなかったのだけれども、逆にいえば、確かに良かったこともあったわけで、それを考えれば、毎日地獄の日々だったとも言い切れない。ナマポで飢えに苦しんだり、頭蓋骨を骨折して命を落としかけたり、仕事で精神的に追い詰められたりもしたが、やはりそんな中であれ、輝かしい思い出は確かに存在したわけなのだから、そのことに誇りをもっていたいものだ。

始まりがあれば、終わりがある。そして、その逆もまた然り。これから出会える未知なる可能性があるのだから、まだまだ人生捨てたものではない。半分しか利用できないカレンダーであっても、時間は続いているわけだから、何かしらの役に立つはず。ただ、2冊は要らないというのが本音ではある。

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