思考力

スケボーと公園にペイントされた言語

完全に「フライング更新」になる。現在、午後10時を回ったところ。今日のブログは、もちろん朝にアップしてある。ただ、今日は、夜にも更新する。明日は、TOKYOに行かねばならぬ日。最近の気分の浮き沈みは、尋常では無い。仮に、目が覚めた瞬間に「底」も見えぬような深海に突き落とされたまま、電車に揺られることすら辛い状態であるのなら、帰宅してからブログを書く気持ちなど失せているのは明らか。最近は、毎日ブログを更新しなければ、魂が抜けて生命の危機まで感じるほどだ。これは、決して大袈裟なことでは無い。1日の気の緩みで、一気に緊張が解け、そのまま何もできずに布団の中でもがき苦しむ自分の姿が、容易に想像できてしまう。

今、流しているBGMは、AIのオススメの自然音とピアノが上手くマッチングした曲。タイトルは英語では無い、どこの国の文字なのかわからない曲で、コメント欄をみても、英語を母語としている人は見当たらない。数時間前にライブ配信済みのBGMで、この時間になると、朝のオススメBGMとは一味違う曲が、候補としてリストアップれるようだ。コオロギの鳴き声なのか、なかなかノスタルジックな曲に合わせて上手く溶け込むサウンド。これから午前0時に向かって時計の針が重なる夜には、とても良い。

今、波乗りから帰ってきたばかりということもあってか、気分は穏やかで、何やら自分の心の全体像を静観できているようだ。明日、喧騒の街へ向かう心の準備は万端といったところ。あとは、今日のような深い眠りが訪れ、朝にはスッキリと目が覚めてくれ願いが募る。昨日の深い眠りを差し出してくれた女性には、本当に感謝しかない。三日前まで完全にグロッキー状態で、ボクサーでいうなら、気力だけで立っていて、今が何ラウンド目かも鮮明ではない脳の状態。とにかく、日付またぎのゴングで救われているだけの2週間だった。

明日のTOKYOの診察では、主治医に何と報告していいのやら分からないボロボロの精神状態。そんな状態だったので、今だから言えることではあるが、一昨日初めて出会った若い女性との約束を「ドタキャン」しようかと少しだけ考えていた。今の若い人の言葉では「ブッチ」というのか、とりあえず、昨日のスケボーの指導に関しては、あまり乗り気ではなかったことが「今」になって分かる。なぜ分かるのかというと、今は、3日前より前のカオスな精神状態が、あっけらかんと流されており、明らかに自分がポジティブになっていることが分かるからだ。

この精神状態の変化は、それこそ明日、上手く主治医に話せるかどうかも分からぬ、昔々のテレビ番組「ねるとん紅鯨団」でいえば、「大どんでん返し」と言える。YouTubeのオススメ動画には、三日前とは打って変わって、スケボーとサーフィンの動画が表示されている。上級者の波の取り方。海外のビッグウェーブ。スケボーの「HOW to 動画」。いずれも、今の私の関心が、内面的なことや、株式投資や経済のこと、年収90万でも東京でハッピーに暮らしている人の本の解説動画、政治的なゴシップネタや、YouTuberの優雅な生活やビッグマウスでもない、外交的なベクトルに的が絞られていることに気づく。こんなに感謝すべき状態もなかなかない。これから潰れるであろう銀行の話を、今注目しているYouTuberが話していたとしても、今の私には耳障りとなる。

"You can't teach an old dog new tricks."「少年老い易く学成り難し」。ド直訳すれば、「一般的に、あなたは、老犬に新しい芸を教えることなどできやしない」となる。私のような中年が、今更になって、スケボーの技の精度を上げたり、サーフィンのスキルを底上げすることは、確かに難しい。ただ、気持ちの面では、常に、自分の限界や、未知の自分を知るために、際どい技を研究している。乗ってハッピーではない。技が決まってハッピー。言い方を極端にすれば、理想を超えたライディングができたとしても、どうしてそんな芸当ができたのか悩むような気持ちでいる。

こうなってくると、相変わらずケガは付き物で、2月に負傷した手首の痛みが未だ癒えず、医者もサジを投げるかの如く「温泉に行って温めなさい」くらいの助言しかできていない状態。正直者の私は、少ない預金残高を、銀行スマホアプリでチラチラ気にしながら、今日も波乗り後の温泉とサウナで身体を「整え」た。強烈に酔っ払ったときに、果たしてコレが元に戻るのかどうか不安になった経験がある人もいるかもしれないが、現在の私の手首がまさにその状態。ただ、幾度となく捻挫をし、何回も骨折していても、とりあえず元に戻っている。サウナで心を「整」えて、温泉に入って温めて、気長に待つことくらいしかできない。"A watched pot never boils. "「待つ身は長い」。ド直訳は、「見つめられているヤカンは、決して沸騰しない」だ。

こうなってくると、少し色気付いた感が拭えない中年が、新しい挑戦をしていると仮定して、"A Young girl could teach an old dog new tricks."ということになるのか。いや、あくまでも「仮定」の話である。結構、このブログも多く見られるようになっているので、どこかで本人が見る可能性もある。だから、不必要で誤解を招くような発言は控えなければならない。ただ、昨日の今日で、早速、波乗りに行っているのだから、感謝の念だけは絶えない。この場を借りてお礼を言っておこう。

"Special Thanx !"

完全に、スケボーのデッキとか、公園にペイントされそうな“エーゴ”だが、気持ちが清らかになった中年の少し照れくさい感謝の印だ。

 

 

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