思考力

ネジ穴に指名料を出す

今朝というか、昼過ぎだったか、ブログを仕上げつつ床屋の予約を入れ、その時間まで動画のアップロードを行なっていた。それでも、物事が順調に進んでいれば、時間は短縮できるもので、順番を前倒しにし、スケボーのビスを買いに、ホームセンターへ向かった。最終調整で必要なビスは、たったの2本のところまでこぎ着けていたので、その2本のビスの高さが一致して固定されれば、二台のスケボー は、変幻自在に動くことができる。心躍らせながら、ホームセンターへ向かった。

それでも、自分の手の不器用さはもちろん、ビスの高さや直径などの数値に関しては、完全にど素人だ。やはりスタッフの力を借りた方が早かったので、工具売り場担当のスタッフに接客をしてもらった。なかなかレアなことに、若い女性スタッフの対応だった。いろいろなメジャーなどを使って計測しているのだが、明らかに不慣れな様子。普通ならここで不平の一つでも口にしていたところだったが、やはり若いという事と、愛想が良いというのは、女性にとって何よりの武器になるもので、最終的に目的のビスが見つかった。ただ、袋ごと買うのはもったいなかったので、薔薇売りをお願いしたのだが、それは、専門の棟での対応となるらしく、結局選ばれたサイズの番号などを聞いたところで、メモもない自分はどうしようもない状態になってしまった。

それでも、好感接客というものはあり、そのスタッフが資材専門売り場まで同伴してくれることとなった。夜の世界だったら、同伴料金という法外なチャージが課せられるが、ホームセンターでそのような金額はかからないし、そもそも別棟についてきてもらうこと自体が異例。そのまま資材売り場で、ビスを探してもらったのだが、そもそも接客しているその人が、そのビスについての番号などを理解しておらず、「あれでもないこれでもない」とひとつづつビス穴にネジを埋め込むこととなってしまった。結局、5つくらいのビスを挿入して、お目当てのネジを2本ゲットできたのだが、もし、袋ごと買っていたら、とんでもないクレームにつながってしまっていたはずだ。

二本で、三十六円。こんなに愛嬌のある女性に接客してもらっての金額なのだから、バリュー価格とでも言えるのだろうか。何気にレジで「このスケボー乗ってみますか?」と聞いたら、「バランス感覚がないので」と言われた。ここで考えるべきは、2通り。まず、遠回しに断った。次に、言い寄られたら承諾する。これどれだったのだろうか。アップルウォッチでは、予約の時間が迫っていた。エンジンをかけ、床屋に向かいながら、結構イタイ終わり方だった気もする。一押しできたら、結果は明るかったような気もする。残念なところだ。

ボサボサの髪をキリッと刈り上げつつ、今、デンタルフロスで歯間を磨き、電動歯ブラシで磨きをかけた。そんなことをしていると、無精髭の男の顔の鼻から、鼻毛が出ていた。しかも、一本は、白髪だった。耳鼻科の医者からは、蓄膿症の鼻毛は、生えていて当たり前だとも言われたのだけれども、このようなチャンスな日に、鼻毛が出ているというのは、何とも情けない話だ。床屋の主人と、外車のことについて話をし、外車なんていうのは、見栄の他に意味はないという結論をもらい、今の愛車に積むことになった2本目のスケボーに、「愛のビス」を装着した。また、新しいカスタムをしてビスが必要になったら、今日のスタッフを捜してみよう。これまた、法外な「指名料」なんてかからない。こう考えると、酒をやめてよかったななんていう結論になってしまった。

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