思考力

逃亡したドケチ社長

ただ今、夜7時半。それにも関わらず、“Friday Morning Chill BGM”をかけてブログを書いている。ブログを書く時間は、「朝」と決めているのだが、釣り熱が再発してしまい、今日も釣りに出かけ、朝の時間を堤防で過ごしていた。そんなわけで、BGMだけでも「朝」にしておこうという試みたのである。釣り前夜は、興奮して眠れないことが多いので、寝ずに海へと向かうこともあったのだが、昨晩は薬を飲んでしまったことと、大学一年の頃からの付き合いで、九死に一生を得た愛車との別れが、連日不眠続きの釣り帰りの居眠り運転のトラックへの「オカマ掘り」だったので、軽く寝ることにした。

German coffee break label against a wooden background

しかしながら、私の釣り熱は生半可なものではなく、全く寝付けない。睡眠薬代わりに買っておいた大量の「コンビニスナック」をバリバリボリボリ食べることで無理やり眠りについた。しかも、BGMは「思考力養成予備校代表」のありがたいお話だ。毎晩毎晩、医学系の動画チャンネルで、コンビニ弁当やスナックの危険性を熟知しているのだが、釣りへ向かうための「偽薬」ということで、泣く泣く食べていた。ただ、そんな眠りをすれば、たいてい寝過ごす。カーテンを開けると、春の朝日が眩しかった。

いつもは、優雅に飲むコーヒーであっても、ブログを書く時と、釣りへ行く前の眠気覚ましの時の飲み方は「別物」であり、猫舌の私は、半分も飲み込むことなく車に飛び乗っていた。外房から都心へ向かう「逆行方向」の車中では、カーナビが渋滞を知らせてくる声が憎らしく、私が今の車を運転して「渋滞」という言葉は、ほとんど聞いたことがなかった。我が車のカーナビは、そんなコトバを知っていたとは。ただ、一月一日に、「あけましておめでとうございます」と喋ったときに、ドキッとしたことは確かだった。

まぁ、会社員が遅刻すれば、渋滞というのは言い訳にもならない絶望的な状態を指すわけで、金曜日の朝のラッシュは、やはり道路全体がソワソワとしていた。そんな運転中、「美人多い!わき見運転注意!」という看板は、印象的だった。ただ、これも毎朝見ていたら、相当イライラするだろう。私が会社員の時は、電車通勤だったので、電車そのものの遅れによる「遅延証明」はできたのだが、一本逃すと20分以上電車がこない時も多々ある駅に駆け込んで、電車に飛び乗ることもしばしばだった。そんな電車内で、息を整えて席へ座り、スマホをマジマジと見れば、バッテリーが半分しかないとか。こんな時は、スマホはいじれず、ただただ流れていく田園風景が、都市部へ向かい、建物が増えていく光景を眺めるばかりだった。

今や、公務員でさえ、給料が減り続けるような時代に突入する。ブラック企業に向かって、駆け込み乗車をして命を落とすか、そのまま会社に突っ込んでパワハラで命を落とすか。そんなことを心配するのだったら、病院送りになって、医者に診断書を書いてもらわずに済むよう、自分に向いている事業を見つけ、いち早く起業した方が、絶対に無難だ。根性があるとか無いとか、そんな次元の話ではなく、関わってはいけない会社というのが存在する。その深刻な被害者の一人の私から言わせてもらえば、痛みを感じているうちに、ムリに足や手を漕いでジタバタするのではなく、クソ会社に殺される前に、今後の戦略を、一刻も早く真剣に練るべきだ。正当な手続きさえできれば、「失業手当」で、2年程度は、虎の子の苦労をする心配もなく人生を軌道修正できる。少なくとも、神経が麻痺するより、脱出を優先して考えるべきだ。

Furious lion male on blurred background (background added in post-processing)

かつて、どの会社でも、私の理想の考えは、効率が悪くて間違っているという批判や悪口に晒されていた。だったら、自分こそが代表となって、自分の会社を立ち上げればいいだけの話だ。確かに、これには「勇気」が必要だった。ただ、今考えると、イニシャルパワーに対して「勇気」とも言えないほどの「恩恵」を受けることができている。昔は、子供の道楽だと思い込んでいた「サビキ釣り」の仕掛けを真剣に考え、白い精製されたコメの有害性を知ってからというもの、放置していたコメビツから、コメを炊いて「おかゆ」にして、サビキのコマセの量を増した。

YouTubeを観れば、みんな、少ない小遣いをタネ銭に、少ない休日を謳歌するために工夫を凝らしている。見ていて、吹き出してしまうほど「ドケチ」な方法で釣りを楽しんでいる。これこそが、本当の楽しみ方なのだと思った。別に、見せびらかすための高級釣具に出費しても意味はないし、魚をグルメにさせるために「配合エサ」を作る必要もない。要は、シッカリ釣れて、シッカリ笑えることが大切なのだ。今日は、入刀1発目にアタリが来て、周囲を驚かせたが、痛恨のバラシ。その後、周りは喰いが渋いながらも、ポツポツ釣り上げてはいるものの、私の竿にヒットする魚の唇は貧弱で、魚そのものが恥ずかしがり屋なようで、顔だけ見せて海へ帰ってしまう。

釣り師の間では、「一番重いクーラーボックス」と言われている、何も入っていないクーラーボックスを車に入れ、家路に着いた。ある会社との取引が上手くいかず、口座の残高が1000円を切っていたのだが、アプリを開くと、やっと1ヶ月は生活できる残高になっていた。釣具を洗って、そのままコンビニに行って、お金を下ろし、滞納していた家賃と、赤字丸出しの象徴である消費者金融への返済をして、シャブシャブを食べて帰った。新型コロナウィルスは、「あの国」が、意図的にバラ撒いたのかどうかは不明としておくが、少なくとも、当予備校代表の釣り熱は、当分続く予定です。

An antique pocket watch leans against an old book with yellowed pages

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