思考力

非機械式振る舞い

人間が、光を人工的に操れるようになってから、睡眠の時間に影響が出たことは、おおよそ確かなことらしい。夜行性ではない人間の性質を破壊できる「光」を浴ずに生活できるようになったわけだから、正規の大発見をしたエジソンは、尊敬に値するのか、その真逆なのかは、それこそ「人」による。人間の3大欲求の一つである睡眠を考えた上では、光というのは、なかなか厄介な存在であり、数千年前の人類から見れば、現代社会の発達というのは、竜宮城へにでも行ったかのような夢見心地になるはず。そんな原始時代から、脳の発達は追いついているはずもなく、古代からアップデートされていない脳のハードディスクに、最新のソフトを入れたところで、うまく作動するどころか、進化に抗う家庭の中で、頭がパンクしてフリーズしてしまう。ATMで、フリーズしている高齢者の方の姿を見ると、それを否定するのは難しいことではなかろう。

昨日、東京から帰ってきて、部屋の雨戸を締め切ったまま就寝し、日光が全く遮断された状態で寝た。朝になっても光一つ入ってこないので、やはりメラトニンだかセロトニンだかの分泌が上手くいかず、なかなか起きられなかった。気温も低い。なんとかベッドから脱出し、窓を全開にした後に、床の荷物をベッドに上げて、ルンバを作動させたら、コーヒーを淹れて、電動歯ブラシで歯磨きをする。歯磨きをしながら、メカにできることは任せ、もはや自力で充電ステーションへ戻ることを期待していないルンバを、基地に戻してから、ブログを書いている。この記事作成ばかりは、まだまだAIで完了できるほどの進歩はできていないし、完全に人間の感情を映し出せるコピーロボットができるのは、遥先のこととなる。というか、そうなっておいてもらいたい。私の仕事が奪われていくのは、やはり気持ちが弱くなってしまう。

今日は、お招きいただいているお茶のお稽古の日。久しぶりにネクタイをして正装し、礼儀正しく自分の振る舞いに気をつけよう。きっと歓迎してくれるはずだ。まだまだ不調の膝を休めてあげるためにも、スケボーに替わる時間の使い方を有効にしたいと思っている。今日明日の予報は、雨だったか。それならば、自宅を快適な場所にできるように、さらにインテリアの配置を変えていこう。このような地味な作業の中に、喜びや満足を得られることは、とても大切なことだと思う。ぬるくなるコーヒーを飲み干しながら、こんな身近な幸せに感謝したい気持ちになってくる。嬉しいものだ。

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