思考力

孤立して跳ぶ

夜にブログを作成するというサイクルを作り上げようかという内容で、昨日の記事をアップしたのだが、それが功を成したようで、今日は一日のうちで、かなり生産的な日となった。強いフラッシュバックもなかったし、何よりも朝の生産的な時間に、掃除洗濯、読書にメールのチェックなどをすれば、なかなか二の足を踏んでいた作業などもサクサクとこなせた。このサイクルを作り上げて、より生産的な日々を過ごしたいとも思うし、少なくとも今年いっぱいまでは、朝の時間に面倒な作業をやり、記事作成などの思慮深いことは、夜に行うようにしよう。

今日のドライブの最初の目的地は、病院。昨年の10月、生死を彷徨った頭蓋骨骨折で入院していた病院であり、彼岸を彷徨った場所でもあるので、その後一年の経過が如何なるものだったのかを知りたくて、予約を入れたのだ。そして、そこまでの道のりや、距離と時間などを予習しておいて、明日は難なく「そこ」へ到着したかったというわけだ。さらに、明後日は、整形外科で、当時の腰の骨折の様子も知りたいと思っているので、車で言えば、一年点検というか、商用車で言えば、車検のようなものだ。特段、後遺症などはなかったし、問題はないとも思うのだが、やはり、あれほどの大怪我をしてしまえば、身体のことが気掛かりになるのも当然だ。

道を確認して、そのまま海岸沿いのいつものコースを辿った。今日は、風が冷たくて、陸から改めてサーファーを見ていると、もはや自分とは別の人種になってしまったという感慨になり、「本当に、好きなんだなぁ」という言葉が、心の奥底で共鳴していた。もう、自分がサーフボード を抱えて海に入ることはないだろう。ただ、潮風に当たりながらのスケボーは、とても気持ちが良く、まさにコンクリートの上で波乗りをしているわけだから、サーファーの本能が湧き上がってくる時間でもある。

釣りに行こうという気持ちは少なくなってきた。なんだか、道具を用意して、車に乗せるという行為や、その荷物を海に広げるという行為、また、帰宅してからの釣具の掃除などを考えると、積極的にはなれない。サーフボード もそうなのだが、やはり釣具というのも、大きな荷物を扱うことになり、その場所をワンルームの部屋に収納するのは、かなり骨が折れる。そう考えると、ミニマリストとまではいかないけれども、大掛かりな断捨離をしたことで、自分の中で半ば義務のようになっていた趣味から距離を置けるようになったというわけだ。そういった意味において、何が大切なのかという基準を明確にできる「捨て活」というのは、極めて重要だと思える。

その点において、スケボーというのは、気楽でいい。車に板を突っ込んでおいて、駐車場で上に乗っていれば、まるで孫悟空のように、風を駆け抜けられる。そろそろ2台目を考えつつ、最近の物欲の旺盛さを考えると、今の板の部品をカスタムして、大きくチューニングしたいと思った。実際、ナマポが終わって真っ先に買ったものは、スケボーであったし、結局は断捨離で再び売却してしまったのだが、本当に必要な物というのは、やはり戻るべきところには 、しかるべきタイミングで戻って来る。そんな気持ちが分かると、ささやかな趣味なのかもしれないけれども、自分の中で大きな支えになっている「コンクリート孫悟空」に、大きな付加価値を感じるのだ。

ハンドルを握りながら、前を向いて運転する。さすがに、毎日毎日、同じ道を往復していれば、飽きて来るのかもしれないが、YouTubeから流れて来る最新の情報というのは、決して飽きることも、陳腐することもない。だから、こんなに楽しいことをやりながら、車の中でたくさん勉強もできている。なんて幸せな日々なのだろう。ナマポの時と比較すると、全く考えられないような夢のような生活だ。

人は、原始時代から、群れで生活をしていた。それは、猛獣に襲われたときに、一人でいれば、確実に喰われてしまうが、複数人でいれば、一人が犠牲になって、群そのもののダメージは、最小限で済むからだと言われている。しかしながら、現代社会で、ライオンや熊谷ワニに追いかけられるのは、悪夢の中くらいであり、そもそもの現実世界で、人間はそのような現象から離れられる知恵を身につけられたのだ。だから、いわゆる「ぼっち」という人は、寂しいわけでもなければ、弱い存在でもない。むしろ、先人たちの英知を信じて独立できた「強い個」なのだろう。だから、今の私に関しては、1人で楽しみを見つけ、それに充実した感じを抱けているのだから、強い人という範疇にいるのかもしれない。

私は、二人で余暇を過ごすのは、とても好きだ。ただ、3人以上となったり、ましてやパーティーなどにいくと、途端に浮いてしまい、酷く居心地が悪く感じてしまうタイプだ。それならば、無理してその集団に入ったところで、生産性などは一切ない。それを割り切ったのであれば、今の生活をいかにして極めていくかということは、とても大切な課題だ。支出を少なくすること、浮いたお金を投資に回すこと。それができていれば、健康を維持しながら、人生上がりでも良い。ひとつだけ気をつけたいのは、海岸線を走るときにすれ違う車が、自分のフィーリングに合うと、どきっとしてしまうこと。やはり、事故承認欲求と、物欲は、当分のところ、私が自制しなければならない難題なのである。

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