思考力

空白の心のキープアウト

昨晩は、なかなか眠気が来ないまま、やってはいけない「夜食過食」で、思いっきり眠気を誘発して眠った。正直なところ、ベッドに散乱していたお菓子の残骸を見て思い出したくらいだから、半ボケ状態というよりは、「オールモスト睡眠」の状態だったのだ。薄明かりの中で、目が覚めつつあるときに、冷蔵庫のドアが全開になっている事に気づく。やはり、このような睡眠誘発は、大きく言うと、自傷行為になってしまうので、深刻な状態だと判断できる。

昨日は、「お茶のお稽古」に参加させていただき、お客ではなく、いわば「見学者」のような立ち位置で居たのだが、やはり稽古という範疇なので、師範の目は鋭く、指摘するときの厳しさも強かった。目を光らせながらも、こちらの気持ちも配慮してくれて、雑談をする余裕もあるのだけれども、こちらと話している間でも、視線はお茶を淹れている人の一挙手一投足を見逃しては居なかった。そこは、もうプロの領域を大きく凌駕し、まさに師範の世界にいる人であった。

自分が、集団指導の講師だったときに、このような指導ができていたとは到底思えない。授業の内容の解説に関しては、手前味噌ながら「プロ」の領域まで届いていたのだけれども、そこから先の教え子を管理すると言う範疇が、全く及ばなかった。それは、ブラック企業の代表例である「上司がクソ」と言う事に代表されるような、管理すべき生徒を放置していた事にも起因するのだけれども、やはり自分の中で、昨日の師範のような厳しさを醸し出すことはできていなかった。もちろん、そのような厳しさを備えているのであれば、いまだに講師として舞台に立っているはずだとも思う。話が飛んでしまうので控えるが、その舞台の種類も大きな活躍できるか否かの分岐点にもなってしまうことが多々ある。それは、今は語らないでおく。

昨日の天気予報では、気温次第では、警報級の雪になるかもしれないとのことだったが、今の私の住む外房地域では、しとしとと冷たい雨が降っている。暖冬の中、やはり寒暖の「寒」が押し寄せてくるのであれば、その寒さを感じて、今までの心の傷がひょっこり顔を出し、PTSDの中で暴れだすトラウマが心をも切り裂いてしまいそうになる。こうやって、過去の苦しい思いを綴っていたとしても、自分のことを傷つけていた者が、のんべんだらりと生活していると思えば、やはり狂おしい怒りが爆発しそうになってくる。ただ、このような考えが反芻している時点で、自分の心の傷というのは、自分で操れないくらいの深さになってしまっているのだと思う。これは、自己憐憫とかではなく、事実なのだ。

自分の手帳。来週は、なんの予定もない。完全に、空白。そこに何を記入するわけでもないが、少なくとも自分の心を踏みにじるような人間や集団や会社へ従属する必要はない。それを、誰かの物差しで測り、自分のペースを多忙にすることで安心感を得ようとするのであれば、それは絶対に避けなければならない。結局のところ、このような隠居生活を是正しようとしたり、羨望の中の逆恨みのような非難を浴びせてくる者が必ずいる。それであっても、ゼロに何をかけてもゼロだと言う真理を知っていれば、誰と生活を共にしていないという前提条件で、自分は心をかき乱されることはない。このときに唯一心残りなのは、過去の被害を思い出さなくなる日が来ることは、おそらくないだろうということだ。

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