思考力

透明な危機の頂に祈りを捧げる

 

無意識のうちにカラダとココロが「癒し」を求めているようだ。Macを立ち上げ、YouTubeのホーム画面を見れば、私のYouTubeにオススメされた関連動画には、ズラリとヒーリング系のミュージックが並んでいた。9月半ばだというのに、何やら蒸し蒸ししている日曜の朝。なかなかクールで幸せな朝を迎えられる天候でもない。ただ、自分のココロが大きく乱れているという実感もないし、今、こうやってJAZZを聴きながらブログを書いていても、スタバの店内のBGMを聴いているような気持ちでいられる。

とはいえ、起きてからの出来事として、少し寂しい事もあった。起き抜けの最高のコーヒーを、アパートのポーチですすりながら、朝のウォーキングをしている夫婦に、「おはようございます」と三回言ってみたのだが、完全に無視。もしかしたら、日本語がわからない人たちで、”Good Morning .”だったら通じたのかもしれない。それは冗談で、聞こえていないわけでもなく、まさかこんなコワモテの顔をしたヒトが、自分たちに挨拶をしてくれるとも思っていなかったのだろう。他人のココロを深読みしすぎてはいけない。

火曜日に、東京の病院へ行くので、前回から今日までの体調や、精神的な波を、主治医に知らせるのに、やはり自分を冷静に省みることが必要だ。また、体重計もない私のシンプルな部屋。こうなると、銭湯で自分の体重を図ることしかできない。でも、東京へ行く前に、少しの贅沢も兼ねて「温泉」に行くのも悪くはないと思っている。温泉宿が開放している風呂もあれば、スーパー銭湯のような、超豪華な設備のリーゾートスパもある。自律神経を整えたり、ほぼ毎日乗っているスケボーで酷使している膝の関節も癒えるので、それくらいの贅沢は、浪費ではなく投資である。

昨日のオンラインの授業では、大学入試共通テストのリスニング対策を行った。リスニングの授業そのものを、90分まるっと授業で扱うことは、今までの人生で一度もなかったが、オンラインのメリットを活かし、それを実現できた。電子黒板に、外部カメラ二台。マウスも二台で、骨伝導イヤホン付きマイク。極めつけは、iPadの画面そのものを映し出すモニター。音源は、iPhoneから流す。これだけ恵まれたオンライン授業の機材をフル活用すれば、実況室の授業よりはるかに効率的な授業が行えるのは言うまでもない。ただし、条件は、それらの機材をスムーズに操作できるということである。

時代の波に置いていかれてしまう。それは、才能がないからでもなければ、年齢を重ねすぎたからではないと思っている。常に心をオープンにし、自分から、時代の流れにシンクロする努力が必要。そのイニシャルパワーすら出さないで、成功者を妬むのは、全くのお門違いであろう。もちろん、インフルエンサーの真似事で始めたことでも良い。私自身、会社員時代の多忙な毎日の中、唯一の楽しみは、脂っこいコンビニ弁当を食べながら、日付跨ぎのYouTube動画を閲覧することだった。そこから、自分の会社を設立しようと考えたのであるから、そのインフルエンサーの人たちには、心から感謝している。

他方、インフルエンサーの「マネゴト」ばかりをしつつ、結局は、継続できず、またもやジェラシーの塊となり、成功できないのは自分の実力がないことだと思い込み、成功者を妬むどころか、憎むような輩までいる。成功者というのは、結局のところ、努力の本質というものが何かということを、明確に意識していないと思う。時代の流れの潮回りが、たまたま自分のところへ回り込み、そこからステータスが上がった場合がほとんどだ。ただ、共通していることとしては、どんなに周囲から卑下されたとしても、「継続する」という透明な頂に、まるで石を積み上げるような努力を怠らなかったということだと思う。

昨晩は、メルカリで売れたスケボーの梱包をしていたら、夜中の2時を悠に回っていた。それでも、朝の7時に、自然に目が覚めたのは、やはり他でもない習慣と健康への配慮の賜物。ベルトをしなければ、どんなズボンもズレ落ちてしまう今のプロポーション。結局、努力を努力と思わないほどの継続力さえあれば、積み上げている石の存在ですら透明になって、気づけば、とんでもない結果となって、ブーメランのように自分へと跳ね返ってくるのだ。

もちろん、不運なアクシデントに見舞われて、その努力が全くの「無」になってしまう危険性だってある。アメリカ同時多発テロから20年。テレビのニュースを視れば、ビルに向かって、ゆっくりと当然の如く、飛行機がビルに突っ込んでいった。これは、映画のワンシーンかと思う以外なかった。そして、その20年後には、まさか我々人類全員が、マスクをしなければならない生活を送っているなど、これまた映画の世界の中の機会なシチュエーションとしか考えなかったであろう。もはや、予測不能な事故や事件に尻込みをしてしまう人も多い。

現在、非常に強い台風14号が、今日の午後にも先頭諸島へ最接近する。このコロナ禍の「ステイホーム」。少なからず出る被害を避ける術は少ない。このような、自分のての範囲を超えた不測の事態に対し、自分なら、どのようなアクションが取れるのだろうか。不可抗力。こればかりは自分の努力ではどうにもならない。それであれば、人類が、それぞれの自分の心中で、突発的な不幸に見舞われぬような平和に過ごせる日々を祈りつつ、感謝の気持ちをキープすることこそが、最も大切だと思っている。

 

-思考力