思考力

ありがとうパスポート

フライングブログといえど、最近は、夜に書くブログの方が深みがあると勝手に思い込んでいて、今夜も寝る前の時間に、記事を書いてみようと思う。実際のところ、毎朝、起きたときにブログを書かないと落ち着かぬようになったので、今朝のように書かなかった日(書いたのかも覚えていないが…)があると、なかなか落ち着かない日のスタートとなる。ただ、どんなにソワソワしていたって、時間というのは流れるわけであり、その中で、心の状態というのも深々と変化していくものである。ただ、一度決めた「毎日更新」だけは、決して崩してはいけないということは、肝に銘じている。

今日は、蒸し蒸しした日となった。ジメジメしているというか、もうそこまで梅雨が来ているというより、梅雨がノックして迎えに来ているかのようだ。そして、夜になったところで、とにかく暑い。私の部屋は、猛烈に蒸し返っていた。しかしながら、真夏の熱帯夜でもないので、玄関ドアをグイッと開けると、心地よい冷んやりとした風が入ってきて、思わず部屋から出て、あたりを散歩した。そんな出だしの所で、もしかすると、こんなに落ち着いた気持ちで、近所の夜道を歩くのは久しぶり、いや、むしろ初めてのような気がした。

田んぼ沿いに歩けば、ゲコゲコとカエルの大合唱。初めて住んだマンションは、カエルの大合唱で有名だったことを思い出しつつも、そんなに昔のことではないような気もした。そして、もうすぐ2年になる今のアパートも、やはり新参者であるような気がしてならない。こう考えると、やはり、自分はこの土地に馴染めなかったのかもしれないという寂しい気持ちになる。そんな気持ちの中、東京の物件をネットで検索していると、、この地には、やはり未練はなくなっていて、早く都会に戻りたいという気持ちばかりが高鳴ってくる。

今、玄関のドアを全開にして、窓も前回に開けてレースのカーテンだけ閉めた。すると、網戸の部分が、だいぶ痛んでいることに気づき、やはり自分は、この部屋に住んでいたのだという物的証拠のような発見をしてしまった。7ヶ月前に、ややもすると命を落としていたかもしれなかった自分。そして、地獄の底から這い上がってきたような自分。そして、そんな自分のお財布の中身が黒字転換した所で、やはりキリの良いところなのかもしれないので、もはや今の部屋には未練はなくなっている。

自分の不甲斐なさを強く感じた千葉での生活だったが、やはりその損失は大きく、下っ腹は肥え、髪もすっかり薄くなってしまった。先日あった旧友が、若々しさをキープしているのに驚きつつ、時間だけは平等に過ぎ去っていることは事実だ。それならば、やはり単身である自分は、もう少し冒険チックなことをしても良いのかもしれない。そんな「パスポート」を、この地で得られたのだと思えば、大変ありがたかったことと言える。やはり、感謝する気持ちは大切にしたいものだ。

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