思考力

角度を変える

なかなか起きづらい朝だった。部屋の中は冷えていて、しとしと雨が降っている。昨日の天気予報では、警報級の雨になるようなことを言っていた気もするが、今のところ、そこまで大袈裟な天気ではないようだ。ただ、残眠感が強い。ぐっすり眠れなかったのだろう。キッチンには、コンビニグラタンの食べ残しがあった。そういえば、昨晩は、なかなか寝つきが悪く、マクドナルドにでも行って、そのままテイクアウトして、ドカ食いで眠ってしまおうという魂胆だったことを思い出す。あいにく店が閉まっていて、帰路につく途中のコンビニで買い物をした記憶が蘇った。

朝、そんなことを思い出すとは、やはり薬の配合が上手くいかなくなっていないということも意味するし、そもそも最近の就寝予定時刻は、19時過ぎあたりなのだから、やはり眠気がこなくてソワソワするのも無理はない。そもそも、そんなに早く夢の中に落ちようと努力するのは、過去の被害妄想から逃れるためなのだから、仕方ないといえば仕方ない。こうやって文章を綴りながら、自分でも分からなくなるような睡眠負債の記録などを綴って何か意味があるのか分からない。ひとつだけ確かなことは、眠剤を飲んで、フラッフラな状態のまま外出するのは、あまりにも危険であり、頭蓋骨を骨折したのも、このような自覚のなさからだということを、肝に銘じているはずなのだから、絶対に気を緩めてはいけないはずなのだ。今度、頭を打ったのであれば、脳ミソが吹き出てしまうことであろう。

自分だけは大丈夫という気持ちで生活をしていると、思わぬところで足をすくわれることもある。これは、自分の意識が甘く、自分の心にも思いがけない傷を負うのかも知れないし、自分の知らぬ間に誰かの心をきづつけてしまう危険性だってある。やはり、自分の気持ちを客観的に見られるようなもう一人の自分を、自分とは違う角度から何度も見直さなければならない。このような視点をフットワーク軽く行き来できないのであれば、バケツの底に穴が空いてしまったような空虚な人生になってしまうことにもなりかねない。

千葉に来て、五年以上が経過した。車のない外房生活は、やはり不便で、そろそろ他の場所へ行こうかと考えている。このことひとつであれ、様々なメリットデメリットを考えなければならない。勢いで住処を変えることは避けたいが、このまま動かないで不便な状態を継続するのも、何やらもったいないことだと思う。このような迷いが出てくるのであれば、誰か自分のことを知っていて、客観的なアドバイスをしてくれる人の存在が不可欠だ。そんな時に頼りになるのが、眠り薬を処方してくれる医師。やはり、このドクターの治療に頼り、外房から往復3時間以上かけて受診することは、とても意味のあることなのだと実感する。

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