思考力

風の中の二人

何やらムクムクする。筋トレなどしていないのだから、筋肉がついたわけがない。逆にいえば、筋肉がついていないで、体がムクムクとするのであれば、やはり贅肉が増えたとしか考えられず、最近の食べる量を考えれば、そんなブヨブヨ感がでるのも当然といえば当然。最近は外食ばかりしている。昨日などは、外で強い雨が降っていることを口実に、ほとんど動くことなくデリバリーピザを頼んで、3〜4人前のピザを口の中に放り込んで胃の中に流し込んでいた。それならば、こんな情けない身体になってしまうのは、やはり仕方がないと言える。

起きれば、10時。久しぶりに10時を超えた睡眠。起きれば、頭がクラクラと廻り、身体も何やら上手く動かせず、シリモチをついてしまいそうだった。薬のせいなのか、春という気候のせいなのか、いくら眠っても眠気が取れないようだ。「春眠暁を覚えず」なんていう言葉もある。さらに、双極性障害というのは、眠剤を服用することがセットになっているわけだから、なかなか厄介な障害である。ただ、糖尿病であれ、高血圧であれ、同じように、薬を飲み続け、体調を整えていくことに変わりはないのだから、みんな何かしら足かせとなる部分を身体に宿しているとも言える。そう考えれば、やはり、「健康」というものの大切さを知る。今の自分が、四十も半ばを超えて、改めて強く感じることだ。

健康でいるためには、自分の心の安定にも気を張っておかねばならず、当然のことながら、気分障害とも呼ばれている双極性障害ならば、健常者よりも遥かに細かく心の状態を意識しておかねばならない。相当なストレスが溜まっているから、今の相当な過食症の症状が出ていることは間違いなく、やはり自分の中に宿っている二人目の自分の背後から、どのような影が足元を曇らせているのかを考えることも、極めて重要と言える。だから、最近よく考える、もう一人の自分の存在を常に意識しておかなければ、宙に浮かんで、どの方向へ飛んでいくのかは、完全に風任せになってしう。さらに、その風が強く、さらに雨でも降っていようものなら、確実に自分の中に穴が空いて、自分はグルグルと制御不能なほどの方向へ飛んでしまう以外なくなってしまうのだ。やはり、今、隠喩したような「もう一人の自分」を意識して、凧の糸が切れないように神経を張っていくことは、とても大切だ。

昨日は、季節外れの冷えた気温だったようだ。私は、エアコンをつけて寝ていただけなので、それすら感じずに済んだ。今日は、一気に快晴となり、花粉が飛び散っている。このようなアップダウンする気温と、上下に強さを変化させる風が吹くのであれば、やはり現実の自分の身体の動きに気を張っていなければ、当然のところ無駄な動きも多くなってしまう。これと全く同じ理屈で、日毎に変化する自分の心を深く観察することで、荒波に大きく飲まれそうになる心の中の自分を救出し、明るい真の航路を発見できる契機になるはずだ。この考え方を常に持って、自分の心身のバランスを整えていかなければならないと感じている。

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