思考力

自己臭介

周囲に迷惑をかけているということを、あまり気づいていない「逆HSP」とでも言おうか、そのような楽観的な人がいる。私は、ほとんど重度の病的なHSPなので、そのような空気が読めない人を、ある意味では羨ましく感じてしまう。もちろん、本人は悪気はないまま、周囲の他人に迷惑をかけている場合が多く、それは自分のワキガや口臭のように、他人は理解していない場合が多いのだ。だから、周囲からの遠回しなアプローチで、本人の気づきかせなければならない。もし、ある人がド直球ストレートに言えたのなら、その後の関係を考えない切れ味の良いナイフのような人になれる。

相手を傷つけないように、相手に言いにくいことを伝える術はあるだろうか、そもそも、このような考えをしている時点で、私の気の小ささがうかがえるが、そのように相手との関係を「ニオイ」の問題で崩したいとは思わない。大きな目標を立てるときに、ほとんどの場合、何らかの局面で、仲間の存在が不可欠でもある。したがって、今の自分の「変われない」物事や他者との関係を考え直すというのは、気が小さいという考えばかりではなく、ある意味では、とても積極的な行為でもあるとも言えよう。

「0→1」のイニシャルパワーを発揮するときに、多くの人は、結果が出ることなく焦りが出るので、大きく一歩を踏み外してしまうことが多い。今、動画編集で生活できていても、あと数年で動画編集という仕事は、指先一つでクリックすれば、機械がもっと正確な産物が出来上がるはずだ。次々と押し寄せる情報を見定めて、色々と取捨選択していく。そのときに、周囲にいる人に迷惑をかけないように、知らぬ間に周囲にニオイを発していないことに無自覚にならないことと同じように、生きていくべきだ。

発展途上国は、まだものを手に入れるたびに幸福度は上がるが、もはや先進国では、ものを買うことでの満足というのは、買った瞬間にピークアウトしていくことが、研究データから分かった。これは、世界水準のGDPのグラフが右下に下がっていることからも言える。それが分かっていつつも、買い物に依存してしまうような筆算な状況に陥ってしまう人もいれば、私のように借金地獄になるまで違う依存に苦しむことになる。もはや、一般の人にはイメージしがたい苦しみとなってくる・

ここで、お金の正体というものの定義を考えなければならない。知らなければ、自分の自己臭に気づかないことになってしまう。今の私は、お金に対する根本的な価値観を考え直さなければならないのだ。お金と言うのは、本当の場合において、労働の対価として支払われるものだ。そこで、喜びを発揮できずに、空気が読めないような動きや、知らぬ間に発している自分のニオイを発しているようであるならば、そのチームの足手まといにもなってしまう。それならば、まず、他人に迷惑をかけていないかという基準を考え直しておくべきだろう。

そして、仕事をする上で、もっと言えば生きる上で大切なことというのは、労働に対する対価を貰う過程の仕事の中で、喜びを得られるかということだ。私は運良く、労働の直線状の生きる綱の上で自分が一番輝ける人生を送れている。確かに、これから自分としては気が遠くなるような借金を返済しながらの生活にはなってしまうが、自分以外の人に悪臭をばら撒くような愚行をすることなく、自分の生き方を捉え直して生きる術を学んでいこうと思う。

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