思考力

明確に話す三平

一昨日は、突風で、昨日は大雨、それで持って雨足が止まらない今朝。会社員の方、働いている方にとっては、サザエさんブルーの状態で起きなければならない、過酷な月曜日の仕事の始まりだ。私などは、いつものヤドカリ生活が始まるだけだ。しかしながら、もし塾講師の仕事があるのであれば、半分ボランティアの状態でもやってみたいと思っている。こう考えると、人間という生き物というのは、他者貢献をして初めて、自分を満足させられるという素晴らしい存在であるのだといえる。

中古の釣具屋に行った。前日に目をつけていたロッドケースには、サソリの刺繍が施されていて、ブラックのセミハードケース。中には、竿が日本入れても傷が出ないように、仕切りがしてある。同じ商品が三つあり、どれも値段が違う。割り振られた番号のような刺繍の文字も違う。それをスタッフに聞きに行くときは緊張する。流行っていない釣具屋というのは、大抵の場合、愛想が悪くて固定客とばかり仲良くするのが、昔ながらの店であることがほとんどだ。そして、やはり今回であれ、無愛想極まりない店主らしき人のつっけんどんな態度に溜息をついて、そそくさと店を出た。

雨が降り、スピードが出ている車からの水しぶきが強い。このまま歩いて帰るのも面倒なことなので、思い切って歩いて新品の釣具を扱う量販店へ行った。やはり、「魔界」と称される釣具を扱う店は、好感接客で気持ちよく買い物ができる。威圧感丸出しの薄汚れた店より、後者の店で買う方が絶対に良い意に決まっている。普段自転車で移動しているのので、いざ長距離を歩くとなると時間がかかり、しかも大きな弧を描くような道をと思ってしまい、目的地には1時間以上かかり、足は棒の状態だった。

購入するものを予め決めながら歩いていたので、スタッフとの会話も円滑に進み、この店では一番愛想のないスタッフだったが、とりあえず「自分が何をしたいのか」を明確にしていれば、相手はシッカリと知識と客の予算や技量をわきまえて接客する義務がある。それが、対面式の実店舗では、必ず行こなわれていなければいけない。そのような意味において、後者の店での買い物は上手くいき、買い物依存の走りかと思えるほどの金額の買い物をしてしまった。

車がないのであれば、レンタカーなりタクシーなりを使って現地へ向かえば良い。「〜がなけれな駄目だ」という固定強迫観念に囚われてはいけない。やはり、苦労の先にある大海原で癒されたいのであれば、そこへ向かうまでの切符や手間隙を考えても、そこにさえ喜びを感じられれば良いのではないのだろうかと思う。

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