思考力

底へ送る

東京に行って仕事をして帰ってくる。これを、たった一回だけやったら、具合が悪くなった。自分が弱いのだろうか、はたまた、やったことに無理があったのか。これを見越して、カプセルホテルを利用していたのだが、これまた普通に眠れるような場所ではなく、やはり、自分の体ごと東京に置かねばやってられないと痛感する。サーフィンに極度に依存した人などは、一宮の駅に移住しつつ、朝イチで波乗りをして、特急で東京に行き、その日に帰ってくるという超人のような猛者もいるのだが、これは明らかに度が過ぎていると言える。ただ、そこまで情熱を捧げられる人生の目的を手に入れられた人を、羨ましくも感じるところだ。

自分はと言えば、昨日も一人でカラオケに行き、自分だけのステージを個室で開いていたわけだが、さすがに週3回もカラオケをやっていると、なかなか気持ちの昂りも起こらない。ただ、自分の中で、どうしても歌いたいという強い気持ちを鼓舞するような歌は、確かに存在することも事実で、そんな歌は、心の底から気持ちを込めて歌うことができた。実に、6回も歌った曲などもあったほどだ。毎日、YouTubeで聴いていても飽きないのだから、歌っていても飽きることはないのだろう。

あまり無理をしないようにしている。スケボーだって、やろうと思えばやれるけど、この暑い中、膝がガタガタの状態で地面を蹴ったところで、あまり良い結果は得られないだろうし、英語の勉強であれ、やはり気持ちが乗らないのであれば、得られることも少なくなってしまう。ただ、「瞑想」に関しては、自分の中で習慣になりつつあり、やらなければ何やら落ち着かないという気持ちにもなってくる。厳しい修行のような気持ちで行うのであれば、なかなか続かないのだろうが、腹式呼吸をすることが目的のような、自然な気持ちに任せて座っていれば、苦痛どころか清々しい気持ちにもなる。

自分の中に採り入れるべき選択肢というのは、苦しみを伴いながら得なければならないことが多いとはいえ、それが自分の生活の足枷になってしまうようならば、「今」はやらない方がいい。自分の中の自分に酸素を送れるような行為を、自然と行えるのであれば、そこから得られるメリットを、いかに次にいかせられるかということを考え、得たものを応用することを考え、学ぶべきではないだろうか。そうすることで、心の底へドッシリと蓄積されていく経験というものが深まっていくはずである。

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