思考力

独りであるということ

緊急事態宣言後、24時間。日本列島は記録的な寒さ。西日本は、氷点下スタートで、至る所が凍結しているらしい。しかしながら、私が住む千葉は、さほどの寒さではなく、むしろ日差しに温かさを感じるほど。前回の緊急事態宣言でのサーフィンの自粛は強く、海岸にはカラーコーンとロープが張ってあり、立ち入り禁止。ただ、今回に至っては、そこまで厳格な縛りは、今のところ出ていない。

家から車にサーフボード を入れる時に、コツンとどこかにぶつけたら、一気に気持ちが萎える。夏場の車内は、灼熱の太陽で、パチンコ屋の虐待された幼児になってしまうので、板は家にしまっておくが、こんな季節ならば、ずっと車の中で過ごしてもらっていた方が、サーフボード もポカポカ温室サウナ状態で喜んでくれるはず。夏場は、板が曲がってしまうが、冬に凍死したサーフボード など聞いたことはないので、そっと寝かせておこう。

冬場の車内で待機

サーフィンや外出に対する風当たりは、今のところ程々だが、飲食店への風当たりは、強風波浪警報。時短時短で、助成金は雀の涙。私が、大学2年生の時にアルバイトをしていた「鉄板焼屋」は、脱サラの40前半の店主が独りで切り盛りしていて、従業員は、私を含めて全員バイト。総従業員数10名未満だった。当時、1日の売上げが「10万円」を超えると、閉店後には、店のタンクに残った一杯の生ビールを呑めた。そう考えると、毎日10万円の売上げが「1ヶ月」続けば、店の1ヶ月の売上は、「300万円」となる。今、カタカタとキーボードを打っているMacの隣にあるiPadをタップすると、3時間前のホカホカトレンド記事に、一都六県1日6万円の給付金となっている。しかも、午後8時以降の営業が実質ダメになって、その要請に応じた店舗は、1ヶ月あたり「180万円まで」の「協力金」を「支給」とのこと。カギカッコの位置が不自然なのは、いつもの私の皮肉文体を可視化したモノ。そして、要請に応じないと、飲食店の店名を公表する事が可能になっていた。悪名高き有名店になる。

ど素人なら、「180万、すご〜い」なのか。上記の私の「当時の」バイト先の1ヶ月の売上を考慮して発言すべきだ。「当時の」バイト先は、今でも存在するのか。ほとんど初めて包丁を握るような「ドシロウト」だった私が、鉄板の前でパフォーマンスをしなければならないのだから、店主からは「早く辞めろ」オーラが伝わってきた。よくネチネチ文句言われたので、わざと同じミスをしたら怒鳴られた。私も大人気ない反抗期の高校受験生のような情けないことをやっていた。そんなこんなで、そのまま辞めた勢いで、反抗期丸出しの高校受験生相手の「塾講師」になったので、いい滑走路となったとおもう。その後、深い深い「鬱病」の海底に叩きつけられるのだが…。誰も興味ないかもしれないが、この話は、いつか綴ろう。

私は「独り」をとことん好む。一時期、なんとか「仲間」を作ろうとし、ワイワイガヤガヤの集まりに参加していたのだが、私がその場で心から楽しんでいない事がモロにバレていて、すぐに誘われなくなった。今では、そんなムリを続けない方が良いという事が勉強になったので、「ぼっち」を楽しめる工夫をするようになった。その最たるものが「千葉移住」。誰にも気兼ねなく「独り」。ひたすら「独り」。楽しくて仕方ない。待ち合わせをとことん嫌う。待ち合わせなんて、こっちの心労と時間を奪われるような愚行だ。昼過ぎに起きて、日が暮れるまで波に乗る。腹が減ったら、独りで「しゃぶしゃぶ」を食べにいく。独りで食い放題。誰かが口をつけた不潔な箸が入った鍋なんて恐ろしいモノはムリ。私は、「独り」で、緊急事態宣言の中、午後8時までに「必要要急」のシャブシャブ店に向かう。そろそろ腹が減ってきたので、“let's go”といったところだ。

ここのところ、グダグダと過ごしている自分だが、自粛期間が終わったら、いつでもウェットスーツを車に突っ込んで、海に向かえるよう、身も心も準備万端に。コロナ収束祈願に、サーフボード を車に入れておくのも悪くないかも。

 

 

 

 

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