思考力

突破口の見抜き方

目が覚めても、iPadからはヒーリング音楽が流れていた。睡眠を促すための音色で、再生時間は、11時間が経過。それでいても、シンクには多くの油まみれの食器が残っていて、ジュースの缶もひとつあった。思い起こせば、昨日はなかなか寝付けず、空腹を満たせば眠気も来るだろうと思い、料理をし、たらふく食べて、とどめを刺すかのようにジューススタンドまで行って、ジュースを腹に流し込んで寝た記憶もある。いつか火事を起こしたり、夜道で車に跳ねられたりしないか心配になる。そもそも、そんな夜を続けて自転車で転倒して、頭蓋骨をバックリ割ったのだから、そんなアクシデントが再来することだって、十分考えられる。

毎日のこととはいえ、昨日も今日も、強烈なフラッシュバックに襲われている。千葉で最初に関わってしまったブラック企業。まさにそれが諸悪の根源だったのだから、やはりそこに対する恨みの念は強い。最寄りの駅に校舎があるので、そこを通るたびに、心臓が早く脈打つ。こんな気持ちを、いったいいつまで引きずっていかなければならないのかと、とても不安になってしまう。ただ、自分が今まで犯してきた罪深い行いを、3つ程度思い返せば、私に危害を与えたニンゲンを、少しは容認できるとも思っている。そう考えることでしか、自分を癒すことはできない。

やはり、このような状態に陥ってしまったのであれば、どこかしらの改善は必要。人間にとって不可欠と言える、食欲を満たしてトラウマから少しでも離れられるのであれば、それを健康的な食材にすれば良い。では、1日の三分の一を過ごすマットレス への投資はいかがなものかと思い、昨日、個人経営の寝具店に行ってみた。色々と話を聞けたし、寝具のランクが値段とどれほど比例していくのかなどを聞くこともできた。ほとんど購入を決めて家路につき、ネットでマットレスの相場や、今日実際に触れてみた寝具の価格も調べてみた。

結果、明らかに店舗の寝具は高かった。ほとんど10万以上の差が出ている。「法外」の値段とまではいかないけれども、やはり今の時代は、値段の相場というものをカンタンに調べられるのだから、即決というのは、あまりにも危険な行為でもある。熱心に接客してくれたフタッフの方には申し訳ないが、銀行や証券会社と同じく、実店舗を構えていれば、そこには当然、家賃や光熱費、人件費などが乗っかるため、費用を削り取ることはできない。だから、もはやネット通販には敵わない。これは、時代の流れとともに、どうしても避けられない現実なのだ。

先日買った、今の愛車の価格には、十分満足している。それに関しては、タイヤがかなり減っていたので、新しいタイヤを買ったのだが、ネットで買うと安いのかもしれないが、廃タイヤや取り付け工賃、アフターケアなどを考えれば、明らかに店舗で購入した方がいい。そのような目利きなども、とても大切にしなければならないのだ。また、店頭に並んでいる商品であれ、オススメ商品の相場を調べるのに、実際に店舗同士の店頭へ行ったので、最終的に決定したのは3店舗目。最初の店舗のタイヤより安い価格で、もっと性能が高いタイヤを、今の愛車は履いている。労力に見合う買い物ができたのだ。

一年前。全く金が無かった。そんな自分が今、投資の勉強や、節約術の勉強を真剣にしている。そして、モノの価値や相場を常に考えるという習慣が身についている。これは自分の中での大きな変化だ。このような方法で、企業に属さず、自分の力だけでお金を循環させることができるようになる。それならば、自由な時間を、費用対効果で考えれば、いかに自分が関わるべき場所とお金を吟味するかを、効率的に考えることができる。そのような生き方で、本当の「自由」を獲得できるのだと思っている。

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