思考力

二種の8時

飲んでいる薬のせいだろう。今日は春のような天候になるというが、あまり暖かさは感じない。寒いいつもの朝だ。この症状は、五月以降も続くのだから、昨年、なけなしの金で買ったダウンジャケットも、なかなかクローゼットで眠らせて置くわけにもいかないのだ。ここ最近、これも薬が原因だと思うが、やけに多くのゆめをみる。たしかに、取り立てて最近始まったことではないのだが、目が醒めても見た夢を引きずってしまい、過去のトラウマが一気に噴き出してしまう事がある。これは、精神的に疲弊するので、かなり厄介な症状と言える。でも、多く眠った方が、こんなヤドカリ生活の中では有利になるので、悪夢くらいは多めに見てあげた方がいい。

世間では、三連休。やはり私のTwitterのタイムラインには、精神を患ってしまった人のツイートが表示される事が多く、すでに明日の仕事へ行きたくないという呟きが多く目立つ。この気持ちは痛いほどわかる。まだ始まってもいない仕事なのだが、それを意識するだけで緊張して疲れるのだ。そして、疲れている自分にゲンナリして、連休の後の仕事に憂いを感じてしまう。決して甘えているわけではなく、これはむしろ仕事に責任感を持って取り組んでいる証拠と言える。世間の目というのは、結局のところ、動けなかったり落ち込んでいる人に対する視線は厳しい。ただ、そんなキビいしい視線を送っている人だって、いつ鬱病になるかは分からない時代。決して他人事ではないのだ。

いかなる生命も、食するという行為は欠かせない。人間だってそうだ。ギリギリの生活費で生活している私は、最低限のストックした食べ物を食べているのだが、一晩たてば、ストックが切れてしまう。眠っている間に食べてしまう「夢遊食」という症状。医学用語なのか分からぬが、主治医がそういっていたのだから、そのような言葉もあるのだろう。人間、空腹の状態では眠れない。やはり、私のように睡眠に問題を抱えている人が、多く食べてしまい、一気に太るという現象が共通するのも論理的には正しい。

起きた時が朝。いわゆる富裕層のような生活をしている貧乏人の私だが、そんな状況に陥ると、逆に朝の8時に目が覚める。これが仮に、会社員として8時に起きなければならないとしたら、地獄のような気持ちになる。これは間違いない。まだ、今見ているような悪夢や、訳のわからぬ幻想の世界にいるような夢が、私の生活に如何なる現象や影響を与えるのかは分からないが、とりあえず今のほんわかとした生活に喜びを感じられれば幸せである。

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