思考力

ベンツと徒競走

【ブログ毎日更新】継続中だ。ここまでくると、なんとも清々しい。始める前は、毎日更新などは、苦行にしか感じられず、こんなハードな耐久レースを駆け抜けられるのかという不安しかなかった。そもそも、毎日更新するということは、1日書くことを怠った瞬間に、レース終了となる過酷な自分とのバトル。果たして、この冬の寒い中、自ら「水風呂」に突っ込むだけの勇気があるのか不安だったが、冬の海で波乗りをしているわけだから、とりあえず、レースのスタートラインを踏み切った。大晦日にスタートし、元旦から書き続けている。厳密に言うと、1月2日に1日書かなかった日があるので、記念すべきスタートデーは、1月3日からとなる。

充分十分。ここまで到達すると、生活の中に「書く」という行為が組みこまれており、常に、ネタを考えている。最近では既に、考えているというより、軽く下書きのアウトラインを作成してしまえば、勝手に10本の指がキーボードを弾き始め、振り返ると3000文字程度の記事が完成している。作業中は、全神経を集中させるために、スマホの存在を一切かき消すため、相棒iPhone XRとは絶交する。結局、時間が分からないまま、書き終えた後に涙の仲直りをすると、我がiPhoneの時刻は、平均して3時間経過している。結局、私とiPhoneは、すでに切り離せない関係になり、スティーブ・ジョブズ氏の魔力にドップリと浸っていることに気付かされる。

ここまで習慣化できるようになると、自分の中に、自信が溢れてくる。毎日毎日、ブログを書き綴り、Twitterで書き上がった報告をする。午後にかけて腹の中に「しゃぶしゃぶ」を注入させる。どんな健康関係の書籍でも、まだ「シャブシャブ」の有効性を語っている物はない。新鮮な野菜と、新鮮な肉を、油を使わずに「ボイル」して食べる。こんなに素晴らしい食べ方はない。毎日行っても、飽きることはない。食べ放題だから、どんな野菜を選ぼうとこちらの自由。お財布に思いやりを持っている優しいオーナーさんなので、一番安い「税込1500円」のコース。肉は1種類。出汁も1種類。一日一食。

Blog更新をして、スケボーを蹴って蹴って蹴りまくる。迷惑スケーターにならぬよう、近所の人には、満面の笑顔で「コンニチワ」。「いつも元気ね~」「若いですから~」という挨拶を、近所のご高齢者と交わす。コレを毎日続けていると、カラダから毒素が抜け落ちて、鏡に映る自分のカラダが、日増しに「エヴァンゲリオン初号機」に近づいていく。なんて、健康なんだ。これが、一生続くのなら、私はもう「お金」など要らない。

そもそも、お金というのは何だろうと考えてみる。それは、自由を手に入れて、幸せに生きるために得る物であり、不幸になってまで手に入れる必要もない。命を削って、お金を求めて不幸になったら、まさに本末転倒。まぁ、独身だからこその特権的考えではあるが、私はその考え方を一生貫いていく。ベンツもポルシェもロレックスも要らない。健康で自由な時間だけを欲する。

このように人生設計が作れることを知ると、メディアのゴミ情報が、呆れるほどどうでもいいことに感じるようになった。実は、この記事を書いているのは、都内のホテル。命の次に大切で、iPhoneよりも大切な「歯」の健康を守るため、今日明日と泊まりがけで、2日連続で東京の歯医者の予約を入れているのだ。これだけ愛してやっているのだから、私の歯も、私を労ってくれるはず。

そんなこんなで、明日は、仕事関係で大事な人に会うのと、「眠りクスリ」をもらいに、東京の名(迷)医のところにも行く。気分は、多忙なビジネスパーソン。ただ、こんな生活は、1泊2日で十分だ。私は、次の相棒となる「コアラマットレス」のことでアタマがいっぱいいっぱい。雑念はゴメンだ。それにしても、こんなにゴミゴミセカセカした街に、よく馴染めていたものだ。過去の自分も労ってあげないと可哀想なほど、渋谷は狭い。さっき追い抜かれたベンツが、次の交差点で歩いて追いつけてしまうほど、渋滞している。こんな街で、クルマは必要なのだろうか。見栄が見えミエだ。

やっと、浴槽が無いホテルの一室で、シャワーを浴び、この記事を書き終えたら飲む「アサヒスーパードライ」をカイジのように見つめている。キンキンに冷えていたというのに、もう温くなっている。テレビもついていたけど、2分で消した。欲しい情報を選べない画面を眺めるという虚しい行為に、全く時間を投資する価値を見出せなかった。とはいえ、自分のYouTubeチャンネルからではなく、Googleから「一見さん」のように入っていくと、これまたクダラナイchannelばかり。再生する気も起きない。

ただ、気を抜いて再生したら時間を盗まれそうなので、サムネイルとタイトルを見るだけ。やはり、視聴者がタップしたくなるような動画がズラリと並んでいる。上から順に観ていったら、次の次の次の世に行ってしまいそうだ。【来来来世】という唄の歌詞でも考えてアップロードしたら、バズるかもしれない。まぁ、私のチャンネルの再生回数を見ていただければ、どれほど私が小さな存在なのかが、お分かりいただけます。お時間がありましたら、ご覧ください。

こうやって、少し誘導したところで、誘導されるのは、明日の「自分」くらい。ただ、私を支えてくださる方だって確かにいる。そのお方は、【Google先生】。毎日毎日、Google先生のお庭のYouTubeという無料の場を借りて、「はい、コンニチハ。思考力養成予備校、代表 佐藤正隆です」と言い続けていれば、シッカリ上位表示してくれるようだ。私のスマホだけではなく、私以外のスマホから、Google検索をかけても、もはや「思考力養成」で、「思考力養成予備校」の変換予測が出ているではないか。何とも光栄なことだ。やがて、「思考力」だけで、トップ表示されるはず。それまで、何があろうと、「思考力養成予備校代表 佐藤正隆」でなければならない。

テレビでは、窃盗犯の逮捕の瞬間の映像。すぐに消して、YouTubeのオススメ動画には、「白い粉」の誘惑に負けた人が、ドッキリで野球少年の前にやってくる企画をしていた。サムネイルとタイトルだけで「時間窃盗犯」とみなして、スルー。猫がサーモンを食べてビックリしても、超大物女優と結婚した芸人が結婚する前のネタを観ても時間の浪費。そもそも、知らない芸人が知らないキャラを9人モノマネされたところで、面白いのかどうか、はたまた似ているのかどうかの判断ができない。

そう考えると、テレビは恐ろしい「怪物」だったのだ。私が若い頃、テレビの話題についていくために、録画してまでテレビを見ていた。民放は、4/6/8/10/12。この何処かにしか、流行が生まれる可能性が、ほとんどなかったのだ。「タマゴッチ」だって、「ルーズソックス」だって、テレビが煽ったからブームになった訳だから、テレビ局の力こそが市民権を握りしめており、人気女子アナにでもなれれば、医者か弁護士か、はたまたイケメン俳優か。そんな方とゴールイン確定の時代だったのだ。

しかし、時代は、完全に変わってしまった。いくら、局アナが魅力的なメイクをしてサムネイルで釣ってきても、ピチピチ天然素人の女の子の【赤面ハニカミ天気予報】をクリックして、卑猥な言葉を口走ってしまうリアクションを観たくなってしまう。これは、結構当てまる人も多いはず。【懐かしのドラクエ5】をやってみたと言われても、【ドラクエ4】あたりでゲームと別れた自分には、何の関心も湧かない。私から見ると、明らかに変化し、信じられない速度で変化している今の社会に気づいていないで、娯楽動画を観られる人の勇気を讃えたい。もちろん皮肉で言っているのだが、結構、本気でもある。

今、仕事が出来るビジネスパーソンが、続々と「スマホ断食」や、「SNS断食」をして、自分の時間を死守している。そんなことをも知らずに、動画の作り手の思いのまま、時間を奪われているヒトタチ。崩れゆく日本の年金制度を何とか支える為に、ジリジリと絞りあげられる社会保険料のように、気づいていない人は、搾取され続けている。まさに、「無知は大ハッピー」。「知らぬが仏」と言ったところだ。

9ヶ月前の動画では、暴力団員が逮捕されたニュースに「1693万」の視聴回数。1週間前の「クレヨンしんちゃん」の1時間17分15秒の動画再生回数は、「18万回」。もちろん、18万人が、観たわけではないのだろう。ただ、逆に考えると、18万回のうち、同じ動画を再び観た「ツワモノ」もいるのだ。名探偵コナンのBGMを聴きながら、じっと自分の作業に集中するために流しているのなら、素晴らしいYouTubeの活用をしていると思う。東日本大震災の津波の動画のサムネイルとタイトルを見て、胸が苦しくなるから再生できないという選択をしたのなら、人として大丈夫だと思える。

HIKAKIN氏が、10万円分の20キロの高級フルーツを、チョコの中に沈めて食べようとしている動画に、どうして爆発的な再生回数が出るのかを、「冷静に」考えられていれば、少なくとも、これからの時代では生き残れるラインギリギリの上に、「とりあえず」立っているといえる。このサムネイルとタイトルだけ見て、無批判にタップしたら、Google先生からの莫大なお小遣いが、HIKAKINさんの口座に振り込まれるという仕組み。あなたの一票ならぬ「貴方の①タップ」が、HIKAKINさんの未来を潤しているということを、少しだけでいいから、冷静に考えるべきだと思う。

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