思考力

情報デトックス効果

自分の中に強いコンプレックスがあり、それを抱えながら辛い思いをして生きていく。人見知りが強くて、気の許せる人がいなく、いつも周囲から浮いている。こんなことではいけないと、自分の性格を変えるが如く、明るく振る舞ったところで、どこかに無理が生じてしまい、ますます自分の殻に閉じこもってしまう。人それぞれの感じ方の強度は違いつつも、どんな人であっても人間はコンプレックスを抱きながら生きている。ただ、自分に自信を持っている人が、自分にはコンプレックスを補うだけの十分な実力があると信じて前へ突き進めるのに対し、自分に対して自信を持てない人は、人が怖くなってしまい、誰とも関係を持ちたいとは思わなくなってしまうものだ。

なんだかんだ言っても、人は自分と誰かを比較して「優劣」を考えるという思考回路が、脳の中で組み込まれているのかもしれない。いや、きっとそうだ。ただ、誰かと比較し、自分が劣っているということばかりを思い悩んだり、逆に天狗になって誰かに自分の能力を自慢したところで、その人の人生にとっては、あまり有益な結果をもたらしていくとは思えない。そんな他者との比較に一喜一憂しているヒマがあるのなら、最新の脳科学のデータに基づいた人の脳の仕組みを理解したり、良質な睡眠を取るための工夫をしたり、食べ物の摂り方への関心を高めたりするなどの知識を豊富に取り入れ、それをシッカリと実践すことの方が遥かにマシと言える。

どんな人であれ、人間は、自分を高めようとする素晴らしいマインドがあり、その意識を高く保つことで、優秀な人材が他を引き離していく。そんな人は、周りの環境に無理やり適合しようとするのではなく、冷静になって自分を磨いていく習慣を、自分では無意識であれ、日々の生活の中に組み込んでいることは確かだ。

最近では、「SNS断食」などという考え方も広まりつつある。インスタグラム・Facebookが特にタチが悪い。切り取られた他人の幸せな生活の状態と自分の悲惨な現状を比較し、自己嫌悪に陥るばかりではなく、決して取り返すことができない「時間」という大切な資産を、現代人は、どんどん吸い取られるという負のサイクルにハマってしまっている。そして、そのように知らぬ間に時間を盗まれているような人は、仕事選びに失敗しているケースがほとんどであり、一発逆転のギャンブルや短期トレードの株に投資し、忙殺されて得たお金をも搾取されてしまう。

そもそも、そのようやって短期間で大きなリターンを求めれば、ほとんどの場合、一攫千金の「宝くじ」を買って、都合のいいように、高額当選することを夢見つつ、結局、仕組みを知ると、別の税金を盗られるような愚行をしていることにさえ気づかなくなっている。宝くじで高額当選をしたら、一刻も早く仕事を辞めると言っているような仕事なら、今すぐ辞めるべきであり、そんな人にお金の女神を惹きつけることなど到底無理。仮に当たったとしても、生活水準を一気にあげて、すぐさま使い果たし、当たる前よりも生活水準が下がってしまう。そんな情けない結果で終わってしまうことが、とても多いと言われている。

今日はまた、最近の早朝覚醒の連続で、朝の3時からこのブログ記事を書いている。ただ、私にとって、このように意図的ではないのに、覚醒時間が削れても元気な状態で、どんどんアタマが動いていく状態は、実はあまり喜ばしいことではない。その後、一気に気分が沈んで指先を動かすのもしんどくなる泥沼の深海へと沈み込む前兆でもある。このような流れになったことは、過去何度もあるので、それを避ける為に、月一回、東京へ行って薬を処方してもらっている。今日が、受診日なので、主治医としっかり話をしてみよう。

やはり、最近の快調な状態は一時的な状態ような気がしてならない。ただもしかすると、日々行っている瞑想とリラクゼーション音楽でリラックスし、癒しの朝ジャズBGMを流して作業をしている楽しい日々が楽しくて、眠るのがもったいないと無意識に脳が反応している良い状態なのかもしれない。しかしながら、最近の好調には、本物かどうかという疑問が残る。都知事が、嘘をついて身を守る為に、緊急事態宣言を延期をするか否かを検討していたかどうかなどはどうでもいいが、脳が勝手に指令を出して、私の体に無理な指令を出しているかどうかの方が、よっぽど大事だ。

最近では、「デジタルミニマリスト」なるワードが出てきた。スマホなどのデバイスから無作為に出てくる情報を遮断し、自分の時間を奪われないよう、意図的にメールやライン、Twitterの通知などをオフにすることが、仕事ができる人の間ではブームになっている。人間の本能をうまく利用した情報発信者のプラットホームを構築する「時間泥棒」から距離を置く為に、そのデバイスそのものを部屋の外に追い出すなど、物理的な距離を置くなどという極端な行動をするしかないようだ。そのような、人生でお金と同じか、それ以上大切な「時間」というかけがえのない財産を奪われてはいけない。現在、そのような負の歯車が回っていることに、優秀な人ほど早期に気づくようになっている。

このように、お金と時間を無駄にせず、自分の才能を遺憾なく発揮できる考え方を理解し、行動している人には、ゆとりが生まれ、そこから確実にお金も回ってくるようになる。博打で一時的に儲けたとしても、その「タナボタ」のお金の使い方は荒くなり、それに気づいたズル賢い人たちに取り囲まれて、そんなブクブクあぶく銭を取られ放題で、結局、無一文になって悲惨な末路しか残らなくなっていく。逆に、徐々に、徐々に、時間を味方につけ、自分の力でコツコツと積み上げていった資産は、次に投資すべき種銭をどこに置くかという積極的な使い方に運用される。だから、そのような人たちの周りには、多くの賛同者や、心から協力してくれる人材が集まり、ますます自分の人生が豊かになっていく。

学校の勉強に意味を見出せなくなって、“FX”や“株”にばかり興味を持ち、不労所得で稼いでいくことを優先することに対し、私は否定的な考えを持っているわけではない。ただ、不労収入を得るためだけに躍起にな流ばかりでば、失敗して元本割れし、大損した時のショックを受け入れられるかどうかをよく考えなければならないと思う。少なくとも、投資というのは、自分の生活費の余剰の範囲内で行うことであり、有り金全部突っ込んで、自分のクビが締まってしまえば、何のために動いたのか分からなくなる。

「YouTubeミュージック」を観ても、「あいみょん」「米酢玄師」「Taylor Swift」「King 〜」「BTS」「ジョーンメンデス」「〇〇△□⭐︎」…。外国人なんだか、グループなんだか分からない歌手の音楽がズラリと軒を連ねていた。しかし、『君の名は。』『天気の子』の曲は、アカペラで歌える。結局のところ、自分に必要な情報の取捨選択というのは、自分が選んでいて心地いいというものを優先させることが大切。ただ、それには条件もある。自分の好みの情報だけを“AI”に振り分けられ、それのみを吸収するのではなく、最新の研究結果に基づく“fact”についての情報も忘れずに仕入れていかなければならない。

自分に必要な情報かどうかの識別は、自分が進んで好奇心を持てる好みを取り入れること。また、最新のデータに基づいた「自分なり」の考えをシッカリと保つことであると思う。その線引きができなければ、時間という資産を、再現なく奪われる結果になってしまうのだ。

 

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