思考力

ピエロくん

 

私の不眠には、2種類の症状がある。普通の不眠症患者とは一味違う、特殊で難しい気質なのだ。台風が来ると偏頭痛がする人がいるように、私の気質にも、やはり「気圧」というものが関与しているのかもしれない。昨日のブログを書いてから、一睡もしていない。普通の人だったら、この酷暑の中でブッ倒れてもイイくらいの勢いだ。台風が進路を変えて沖縄に接近中だが、偏頭痛になる人もいれば、訳の分からぬハイにギアが入ってしまう私のような人もいる。さらに、サーファーというのは、台風が発生すると、天気図に目が釘付けになるという気質があるから、やはり、私は「サーファー気質」なのだろう。

ただ、天災はもう懲り懲りという所に、台風の到来。熱海の土砂災害で、懸命の捜索活動で、1人の身元が判明。私よりも若い方だった。そして、今入った速報では、愛媛県に土砂災害警報が発表され、直ちに避難するよう指示が出ている。もはや、どことどこのデータを比較して増減しているのだかも分からない「コロナ感染者数」の動向に、国民は飽きている。兵庫県知事の投票率と出馬しているメンツを考えると、なかなか政界で、コロナと天災を解決してくれるような「坂本龍馬」的な人はいないようだ。

「またか」という情報の中に、「緊急」の情報が紛れ込んでくると、情報断食をしている人たちにとっては、一命に関わるようなことになるかもしれない。ただ、絶対にそんなことはないのだ。「情報断食」を正確にしている人ほど、情報の「断捨離」が正確であり、手に入れなければならない情報というのをいち早く掴み取れる位置に居られる。情報を遮断しているという人には、完全放置でのんべんだらりとしている人と、いやでも入ってくる情報にしか反応しないという人の「2パターン」となる。私の「不眠症」のような関係となるわけだ。

釣竿を担いで港で釣り糸を垂れ、そそくさと漁港の奥へと車へ移動し、優雅に波に乗っているサーファーを見ながら、釣竿しか担いでいない自分にイライラ。根掛かり2連続で、すぐさまゲームオーバー。そこから何をしたのだかリストアップできぬほどの勢い。とても雰囲気の良いカフェで、のんびりとコーヒーをすすれる状態では無い。これはやはり、「アレ」だ。私のことをある程度知っている人なら分かる「アレ」。自覚症状があるだけまだマシなのだが、そろそろエンジンブレーキも溶けんばかりの熱を帯びてきた。薬だ。薬。

こう考えると、私は、自分の「気質」というか「アレ」を、うまい具合につなぎ合わせれば、老化することがないのでは無いだろうか、少なくとも、精神的には、全く老けていない。気分は、ゲーテ。あの方の気質も「アレ」だったし。最近は、私のサイトを訪れてくれる人や、ブログを拝見してくださった方から、「生きる指針」のようなことを聞かれるようになったのだが、ただただ、このブログを読んでくださいとしか言いようがないし、それを言ったらおしまいだと思えば、このブログで書いた言葉たちが、私の舌の上で上手に踊り出し、饒舌な勢いでリズムよく相手の鼓膜を揺らすのである。

「自分らしく」とか、「自分だから」とかではない。「自分がやりたい」ということを基準に考えるようになってから、自分の生き方が、とても自由になったし、こんなフワフワした不安定な生活をしている私を、綱渡りのピエロを観ているかのように面白く感じてくれる人もいる。それが、ビジネスになって来ているのだから、まさに「夢のような生活」のゾーンに突入したのかもしれない。ただ、どんなに猛暑日であれ、私の車には、二本の釣竿とクーラーボックス、熱中症予防対策グッツが眠っている。そのオーナーは、果たして今晩眠れるのだろうか。あぁ、やはり薬が必要なのだ。

-思考力