思考力

わらしべスケーター

ふとキーボードに向かったのだが、まだパソコンの電源が入っていなかった。では、パスワードを入力しようとしたのだが、何百回押したか分からぬほど押していたパスワードが思い出せなくなっていた。体が覚えていたから解除できたとはいえ、仮に、何か重要な書類や商談の時に、自分のいつもの行動や、これから進むべき方向が何だったのか思い出せなくなるかもしれないと思うと、心底ゾッとしてしまった。もし、このサイトの記事の更新がパタリと止まってしまったなら、それは自分が心神喪失状態で彷徨っていると認識しておいてもらいたい。

今日は、朝からアパートのオーナーが来て、故障したエアコンの具合を見に来てくれた。やはり、故障の原因が解らず、明日、業者に来てもらうことになった。オーナーが到着したと同時に、ふるさと納税の返礼品の「みかん」と「リンゴ」を差し上げて、お昼に回転寿司で腹ごしらえをした。すると、レジの人が、レタスを丸ごと一個くれたので、アパートに残って作業していたオーナーに、さらにそのレタスを渡した。オーナーからしてみれば、どんどん賃借人からの贈り物に、かなり戸惑うことになってしまったと思う。お気に入りのアパートのオーナーなのだから、自分を犠牲にしない範囲での感謝は伝えたいと思っていた。

東京の主治医と、歯医者にも、返礼品を贈り、昨年本当にお世話になった人たちに、ようやく全員贈ることができたとおもう。もちろん、これまた自分を犠牲にすることのない範囲での感謝の贈り物なので、自分が心地いいと思える範囲を、しっかりと認識しながら、楽天のサイトを物色していた。もはや、不要なモノを持たず、愛機「ルンバ」が、床を往復しやすいように、床に物をおかない生活を継続したい。来年の目標は、今年の後半を同じくらいの心の余裕をキープするといったところだろうか。

こうやって書いていると、さぞかし自分の心が尊い価値を放っているようだが、実際のところ、特に後半の半年間は、過去の怨霊に取り憑かれた「貞子」のような呪いの気持ちで、強いトラウマとフラッシュバックに、心を奪われ続けていた。だから、第二の目標としては、過去のイザコザの回顧を無闇に自分の心の負担にしないといったところになるのだろうか。三日坊主で終わってしまった、寝る前のヨガとストレッチを考えると、新年すぐに挫折してしまいそうだが、年末の心の大掃除と、整理整頓だと思って、とりあえず実践する価値はあるのかもしれない。

今、計4台となったスケボー。ひとつずつの板の特性を考えて、カスタムを継続していけば、思いもよらない改造パーツ同士が、まるで適当に混ぜて作った美味のカクテルのような走りをするようになった。こうなってくると、自分にサーフボードを削ってくれた人の心を踏みにじるような行いをしたことを、これでもかと言うくらいに反省してしまうし、誰かに何かを与えたり、何かに自分の想いを載せる時には、必ず自分の中でも考えても見なかった出会いがあるのかもしれないという期待感を持っておくことは大切なのだろう。

最近の自分の「健忘症」のような状態には悩ませられることは当然だが、そんな中でも、自分の予想を上回る出来事や、物事に出会える可能性があることに安堵する。昨日と同じフル防寒スタイルで記事を書いている自分が、史上稀に見る「暖冬」をいかに過ごしていくのかは分からない。そんな暖冬の予報の中で、自分へのふるさと納税の返礼品として、「ダウンジャケット」を選んだ。今着ているダウンジャケットには申し訳ないが、ワンインワンアウトという法則に従って、いろいろな物と一緒に、引退の時を迎えることになるかもしれない。心機一転という言葉もあるし、一期一会という言葉もある。どう転ぶかは分からない人生の中で、まだ見ぬ角度で、自分がカスタムしたスケボーのように、自分の人生の方向性がドライブを描くことを祈っている。

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