思考力

あしたのバード

 

最近のポジティブで、快活な精神状態。ほとんど眠らなくても、何かをやりたくてやりたくてソワソワする。これは、やはり自分の精神状態のギアスイッチが「ハイ」に突入していることを、如実に示している。ただ、さすがに直近の3日間程度、3時間程度の睡眠時間で、昨日の釣り以外、何をやったのかも思い出せないくらい活動していたわけだから、眠たくもなる。9時頃には就寝し、夜中の2時くらいに起きてしまったのだが、再度眠りに落ち、目が覚めたのは朝の7時。

ただ、眠り方はキョーレツで、デスクの机に座り、『あしたのジョー』の最終回のエンディングのような体勢で眠っていた。まだ、首がイタイ。ポジティブなことは良いことだが、あまりにもハッピーな状態も、心の浮き沈みが危険状態に陥ってしまう持病を持つ私にとっては、あまり歓迎すべき状態ではないのだ。就寝前に眠る準備が完成し、5秒で寝落ちして、心と体を8時間程度で急速充電させつつ、スッキリと目覚められる裏技はないのだろうか。そもそも、何万年前の身体の構造に対応していない人間の身体に、不調を感じている私の身体は、極めて「健康」なのかもしれない。かなり皮肉な言い方ではあるのだが。

「人生100年時代」と言われている昨今。第4次産業革命に向かって、高速に時間が流れている。予備校まで足を運ばなくとも、超一流講師が、最難関大学の英文解釈講座の授業をし、それを「タダ」で視聴できる時代。日常的に生活する上では全く問題ような複雑な英文を、わざわざ和訳しなければならない大学入試ではあるが、それを信じられぬほどわかりやすく解説する講師陣。さらに、その担当講師の授業をもっと見たくなり、気づくと2時間程度経っていることだってザラである。

そう考えれば、予備校に足繁く通い、多額のカネを払いつつ、長い行列に並ばなければならなかった私の受験生時代の無駄な時間は、果たして意味があったのかと疑問に思ってしまう。20数年前の私のアナログな時代と、今の恵まれた環境を考えれば、無駄な時間を極力カットできるわけだから、受験勉強に費やす時間は、一気に短縮できる。つまり、予備校に通いながら、無駄に費やしていた時間が2時間あるとして、その時間をYouTubeの閲覧に費やして勉強することができるのであれば、受験勉強をする時間そのものを一気に短縮できるのだ。ビン底眼鏡にハチマキをして「必勝」などという時代は、夢だったのだろう。しかも、悪夢だったのだ。

これは、会社員の労働時間にも当てはまる。今まで、ファックスでやりとりをしていたのであれば、それがメールに移行していれば、タイムラグもなくなりつつ、ペーパーの経費だって削減できる。固定電話を一切無くし、全てをLINEなどのチャットツールに置き換えれば、口頭での連絡ミスを防ぐこともできる。このようなことすら柔軟に対応できずに、いまだに無駄な会議を繰り返しているような会社にしがみついているのであれば、その会議の休憩時間に、短いブログを書き上げたり、Twitterで有益な情報を発信すれば、脱出の機会を得ることもできよう。

そもそも、時代に取り残されているような会社にしばみついていれば、同じように失速して、墜落するだけだ。昨日、米軍の航空機が園児トラブルだと思われるが、日本に緊急着陸したが、訳のわからないトラブルに巻き込まれてしまうくらいなのであれば、日々の積み重ねで、自作した安全なパラシュートを作って、いつでも退職届を叩きつけられるようにしておかなければ、人生の無駄になる。というか、人生が台無しになってしまうのだ。

最近のマスコミの報道では、コロナの新規感染者数が減少しているというハッピーな情報が流れている。ただ、毎度のことながらの指摘となってしまうのであるが、この統計データが、キチンとした検査結果なのかという論拠を示さなければ意味はない。主張があって、データがあり、そこに論拠があれば、論理的な意見となるが、データ数字の部分ばかりがクローズアップされている状態で一喜一憂しているだけでは、再びマスコミが好む「ネガティブ情報」の波に飲み込まれてしまうのだ。

全人類が、共通して抱えている難題に対し、安定して波に乗るためには何が必要なのだろうか。米中の首脳が、国連の演説で歩み寄りの姿勢を見せたとしても、心の奥底では、「コロ助」をばら撒いたことに対しての遺恨は消し去ることはできない。米仏首脳が、関係を修復する協議開始が、「バイキン」をばら撒いた国へ対しての報復措置の布石であれば、戦争が起こる可能性だってある。いや、コロナそのものが、すでに第3次世界大戦である。もはや、一気に老け込んでいく日本が、口を挟むような経済的力も、活発な発言力もない。難破船が沈むかのように没落しつつ、その直前に、どこかに植民地支配されてしまうのも、時間の問題なのかもしれない。

ただ、個人で生き残ることは、十分可能。水道の蛇口をひねれば、飲み水が出てくる。経済的に困窮しても、社会制度が保障されていて、野垂れ死ぬこともない。夜中に一人でコンビニまで歩いていける治安の良さも、他国にはないほどの恵まれている。今、日本が直面している問題の全てを、日本国民全体で回復させることは難しいし、正直なところ、今後も不可能なことになりそうだ。ただ、恵まれたインフラが整っている間に、個々人の意識を高めつつ、人生をやり直したり、経済的成功を得られることだってできる。自由に未来を描くことができる自分を想像し、創造する。

これを「理想論」だと考える人ならば、それはそれで個人の自由である。ただ、私は、英文法の仮定法の代表例分である”I wish I were a bird.”という気持ちを忘れたくはないと思っている。

 

 

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