思考力

MonKeY CAN

人との交流がなかった。それはそれでよかったのかもしれないが、どこかで人とのつながりを欲していて、自分の心の中の人間関係の部分が穴が開いていて、どうにかしたいと思っていた。サーフィンの仲間探しの掲示板は、よく活用紙していた時とは打って変わっていて、もはやほとんど機能していない板になってしまっていた。それに、そこで知り合った、今考えても無神経を超えた「テイカー」と繋がってしまった板でもあったので、他の手段で人と出会える術を考えていた。

そう考えた時に、一番手っ取り早いのは、マッチングアプリであり、一度だけ登録したことはあったのだけれども、費用の関係から、すぐに退出してしまった過去があった。今回は、多少の虎の子を用意できる資金があったので、三日前ほどからそのアプリに登録してみた。アイコンに表示される女性の画像は、とんでもなく美しい写真が並んでいて、明らかに写真加工しているものが多くあった。そして、とても残念だったのは、アイコンの画像が綺麗な人であればあるほど、レスポンスが早く、アプリ内ではないラインでのコンタクトを申し出てくる。最終的には、投機だか投資だかわからぬ、FXや仮想通貨の勧誘となってしまう。これを事務局は、排除できないのだろうか。

サーフィンの仲間探しの掲示板であれ、このようなマッチングアプリであれ、容赦無い詐欺師やクレクレ君は多くいる。果たして、そこで知り合うことで、自分にとってのメリットは本当に存在するのかが分からなくなってしまう。なんというか、損得勘定ではないのだけれども、自分がイメージしていた楽しいチャットが、いつの間にか罠へ導くための巧妙な道のりだったというのは、本当に寂しい限りである、そして、このアプリをやっていて一番無駄だと思うのは、スマホから目が離せなくなってしもうことだ。人間の本能を刺激するように、メッセージが来ていないかを確認したくなる。そして、このような有料課金アプリであれば、その道のプロが、まさにそのような課金のツボを知っているのだから、やはり「そこ」に踏み入る時には、覚悟のような気持ちを持ち合わせておかなければならない。

昨日は、どこへも出かけなかった。今日もまた然り。あれだけハマっていたスケボーであっても、アパートの前の道で軽く漕いでいるだけ。多少のアドレナリンは出るとはいえ、さすがに海岸まで行こうというガッツがなければ、スケボーそのものに興奮することはなくなってしまう。ここのところ続いていた精神的な不調。それをさらに悪化させるかの如く、マッチングアプリで届かないメッセージのやりとりをしている。結局、人間のサガを刺激すると、人間というのは、簡単に「サル」のような単純な反応しかしなくなってしまうのかもしれない。またもや、生きる上で考えなければならないゴミ問題を抱えることとなってしまった。

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