思考力

方角の逆転劇

チョコレートを食べながら、記事を書いている。こんなふしだらな生活をしていれば、体重計のメモリも甘くはなく、どんどん数字が上がっていく。それを横目に、どんどん自分を甘やかすような食生活と、時差ボケ生活なのだから、全くもって体がなまるのも仕方がない。こうやって、どんどん深刻な中年太りが深刻化し、死に至る病や糖尿病への入り口を抜けていくのだろうと思う。タバコも酒もやらないし、ギャンブルだってしていない。それならば、なんかしらの打開策を見つけて、この不摂生な生活を改善していく方法を探すべきだ。

マッチングアプリなどというくだらないものに課金してしまい、全くもって時間と金の浪費ばかりしてしまった。実際、その進行形なのだが、やはり評判の良し悪しを口コミで調べると、アプリから本物の恋や結婚成就などと結びつくことは少ないようで、サクラや業者などが進入していて、事務局も対応に追われているようだ。東京では、トー横、関西ではグリ下というのだったか、出会いの裏には、金と性の問題がつきまとってくることは間違いなく、もしそれを伴わない奇跡的な出会いなのであれば、激レアのカップルとして胸を張って付き合っていった方がいい。それほど、色恋の社会や商売というのは、難しいというか、誘惑や欲望に塗れてしまっている面は拭えない。

かつて、私の個人情報をばら撒いた塾の講師が、大手予備校講師を兼任していて、その「ダシ」として六本木のキャバクラに行ったのだが、やはりそこの色恋沙汰を思い出すと、高額なシャンパンをバンバカ開けるたびに、受験生の親御さんが捻出した授業料が消えていっていたわけだから、消費社会や消費の文化というのは、相変わらず変わらないのかもしれない。キャバクラの色濃い営業に関して書き綴っていたら、何時間もかかってしまうので避けるが、やはり「自分の夢があって、それを達成するために今はあなたとは付き合えない」と言われれば、なんとかその子を応援したいという気持ちが先走って、お金が宙を舞うような世界になっていく。出汁として客観的にその光景を見ていた自分は、その予備校講師の醜態を見ていたのだから、戒めとして「色恋沙汰」には注意していかなければならない。

結局、ここ数日は外出らしい外出をしていなく、このままいくと間違いなく脂肪の塊と化してしまう自分が、くだらぬアプリなどを意識せず、また海岸線へ行ってスケボーを蹴っている方がいいのだと思う。人間の本能として、未読のメールや通知があると、反射的に快楽物質が脳内で分泌されることがわかっているが、やはり、そんな仕組みを知っていれば、課金地獄から抜け出すのも難しくはないのかもしれない。高校一年の夏に、自分はゲーム機を部屋に入れることはなかったし、メダルゲームから課金地獄へと落ちてしまうようなアプリをダウンロードすることもなかった。ここで、ギャンブルもしなければ、人生は変わっていたのだろうけれども、「打つ」ということからは、脱皮するのは困難だったし、これから一生涯かけて、ギャンブルとは距離を保っておかなければならない。これは、まさに死活問題にも繋がってしまう。

かつて、自分の病気を深刻に打ち明け、それを受け入れてもらった仲間たちがいた。自分の居場所はここだと思い始めた時に、やはり自分の病気を軽く思われていたというか、こちらを甘く見て病気のことを揶揄する人がいた。目に見えぬ障害というのは、理解されることは稀で、しかも体温計の高熱は測れても、鬱の深さと辛さを測る装置はない。すると、勇気を出して病気のことを告白したのだけれども、そこに共感してくれる人が全てと考えてはいけないのだと思う。これは、本当に悲しい事実なのだ。また、自分の障害に対して、同情的な態度をとりつつも、いざこちらが羽振りの良い時を狙って付け込み、奪えるものを奪って去っていく者もいた。

そこに、どのようなジャッジをつければ良いのか分からないし、誰がジャッジをするのかも分からない。だから、腑に落ちないようなシチュエーションがある場所なのであれば、その場から遠慮なく去ることがベストなのだろう。こんな考え方をしているのだから、自分は、マッチングアプリから一番遠い存在なのだと実感してしまうのであった。

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