思考力

紙をハサミで斬る

もう、YouTubepremiumの支払い期限が過ぎてしまい、2週間以上経つのだろうか。動画を観ていると、頼んでもいないのに、いきなり何の関係のないCMが、飛び込んでくる。実際は、AIによって振り分けられた、私の興味をそそる内容のCMなのだろうが、如何せん厄介なものである。たかだか1550円を支払わないと、ここまでストレスがかかるとは思わなかったと同時に、YouTubepremiumが、いかにコスパがいいかを思い知った。

流れてくるCMの中には、やはり投資についてのことだったり、健康、自己啓発が多く見受けられる。積立投資、野菜摂取のススメ、いつも笑顔でいる時のメリットなど。確かに、私が気になるテーマばかりである。AIの流れに身を任せれば、我々人類は、選択するという自由を失ってしまう。いや、もはや人間が気づかぬうちに、機械に強く依存してしまっているのかもしれない。それは、DVを受け続けている被害者が、知らぬ間に、自分への暴力を相手からの愛情だと錯覚してしまうようなものなのかもしれない。

「バカとハサミは使いよう」なんていう諺なのか格言なのか流行語になったものだかは知らないが、自分の興味のある何かを、紙の本で調べる方がいいという意見には、私は反対だ。自分の欲しい情報というのは、もはやWebやYouTubeにゴロゴロと転がっており、現在の自分の不明な部分というのは、すでに解決されている。だから、わざわざ紙の本の存在の意義というのが、私には薄らいでいる。だから、使いようによっては、最も早く正確にコンパクトに情報を知りたいのであれば、私は紙媒体よりもデジタルな媒体を取る。

超大手カリスマ予備校講師の授業を観ていれば、次々と関連動画が出てくる。私が受験生だった頃には全く考えられない。そして、動画の一番熱が入ったところで、CMが入る。やはり、YouTubeは偉大です。たとえ、英語講師として心が折れかかっても、そのスキルアップのヒントが、ネット上で無料で閲覧できる時代。そんな感謝すべき時代になったのであるから、その恩恵をしっかりと享受したいものだ。

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