思考力

謝罪、紙の上に記す

昨日の依存症自助グループのメーティングの後のお食事会で、どうしても話を聞いてみたい女性の人がいた。自助グループの決まりで、SNS等で外部に話を持っていくということができないので、アウトラインだけ少し抜粋して書いてみよう。その女性の方は、美容系のお仕事をしていたのだが、客の機嫌次第で、自分の機嫌や気持ちの波が変わってしまい、そのことで振り回されるされることで、自分が嫌になってしまい、夜も眠れなくなってしまうという。実は、これと似たようなことを、私は昨年経験していた。

私は、昨年6月に母を亡くしている。その母の香典返しをしたときに、会社に送るものと、親戚に送るものが、見事に入れ替わって贈られてしまったのだ。もちろんこれは、スーパーのギフト売り場側の致命的なミスだったので、その事実を知ったときに、すごい剣幕で怒鳴り倒したというわけだ。初対面の誰かを、あそこまで罵倒したのは、おそらく人生で初めてのことだろう。その完全に泣いていた女性スタッフと震えが止まらない副店長は、とにかく平謝り。そして、夕方であったにもかかわらず、その日のうちに、千葉外房から東京の職場まで菓子折りを持って行かせることになった。

普通の怒り方ではない。そのような怒りが、なぜ爆発したのかといえば、やはり母の死という私にとって一番大切なことにミスをされたということであった。ただ、それ以来、確実にトラウマになっていたのでろう被害者の女性スタッフと副店長には、申し訳ない気持ちでいっぱいになり、いつか謝罪をしようと思っていたが、どのような方法で申し訳ないという気持ちを表現しようかと迷っていた。もはや、何もしないことの方が得策なのではないかという気持ちもある。そして、仲間の提案で、手紙を書くのはどうだろうかということが出され、今、構想を練っている最中だ。

何か自分の失敗に対して、強い責任感を持って対処する人間は、最も価値の高い。少なくとも、自分ばかりのことを考えて、自分が傷つけてしまった人のことを考えずにいるよりもマシだ。無能なタイプの人間で、人を罵倒することしかできない人というのは、一番不要とされ、周囲の人たちにとっては、迷惑極まないと言える。それならば、今日のメインの課題は、気持ちのこもった手紙を書く日にしようと思う。許してもらえないとしても、少しばかり自分の故心を平穏な状態にしたいと思っているので。

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