思考力

かみ合わせに外れた人の末路

3月になった。このブログも、2ヶ月毎日更新達成だ。そして、会社組織から脱出して「1年」。天気は、快晴。気温もグッと上げってポカポカ陽気。ウェザーニュースを見なくても、平和で穏やかな気候を実感。昨晩は、かなり呑んだ。『言の葉の庭』を観て、異常に缶ビールが飲みたくなり、また、センチメンタルな気分を味わいたかった。ただ、そんな呑み方をしたところで、肉体・心・精神の完全な癒しにはならず、眠っている間に、心が浄化されることもない。ただ残るのは、回りきらなかったアルコールが原因の二日酔いだけ。そんなことに負けじと、寝巻きのままだと気分が沈むので、ジーンズに足を通せば、やはりキツく感じる。食べることで眠気を誘発しているため、精神的な波が安定し、安心して体重計に乗るのは、かなり先になりそうだ。

関西3府県、愛知、岐阜の緊急事態宣言が先行解除へ向かった。一回の接種で、高い効果が期待できる新型コロナワクチンが、アメリカで緊急承認された。日本の医療現場が逼迫し、その最前線で身体と命を張って立ち向かっているドクターやナースなどの医療従事者。他方、国会で居眠りをしている愚かな議員や、銀座のクラブでオネーちゃんと酒を呑んでいるスケベ議員。せめて、ステイホームで、偉大な映画のキャラクターの影響を受けて、ひっそりと缶ビールを呑むくらいの謙虚さくらい欲しいものだ。

アメリカの医療が、新型コロナワクチンの開発を急ピッチで行い、先進国は、外部からのウィルスを完全遮断するために「ロックダウン」を徹底している。「状況が逼迫している」「今後ますますの拡大を防ぐために」「国民の皆様には」…。台本通りの変わらぬ答弁が繰り返されるだけの緊張感のない呑気な日本のコロナへ対策の取り組み姿勢。飲食関係の仕事が大打撃を受けつつ、それ以外の人たちは、一回目の緊急事態宣言のときほどの緊張感もないまま終わろうとしている二回目の緊急事態宣言。三度目の「それ」が発令されたら、いかに自分が怪我をしないような「安全な転び方」を考えておいた方がいい。「自分の身は自分で守る」なんて言葉もあるけれども、大きな被害を受けないような受け身を予習しておこう。

時間の経過とともに、生き方も変化せざるを得ない。それを頑なに認めずに、それこそ他人事だと呑気に構えていれば、大怪我をする。明治時代に刀を振っていれば、すでに時代遅れな行為であり、現代の日本で真剣を振りかざしていれば、「銃刀法違反」でお縄を頂戴することになる。特に、第四次産業革命に向かって、情報拡散スピードが、今までと比較できないほどアップすることを理解していなければ、大きなハンデとなってしまう。情報に踊らされているだけだと揶揄する者がいたとしても、そんな者は泣きを見るだけであり、自分の意識を、現代の情報速度の上に乗せ、正しく体勢を整えられるように、自らの考え方をアップデートしなければならない。

スーツを着て、満員電車に乗り、残業の後に、ノミニケーション。二日酔いの後には、また同じことの繰り返し。こんな「負のループ」をハムスターのようにクルクルと全速力で駆け抜けようとしたら、破滅の道しか続いていかない。かつて美徳とされていた生き方であっても、変化というのは必ず起こるわけで、過去の常識が、今の常識とピッタリ一致したり、過去のキーワードを言い換え、今のトレンドにカッチリ挿入しようとしても、うまく融合したりするわけもない。「チャレンジする」とは、新しい流れを作るという積極的なアクションを起こすことであり、過去にしがみ付いた状態では何も生まれない。

国は、年金制度の限界を理解できている人へ、個人型年金を非課税で運用できるようなシステムをつくった。また、労働型収入の限界を理解できている人へ、投資の運用益を非課税にするシステムをつくった。このような知識を、理解しようとしなければ、無駄な労働をすることになる。そして、仕事に対して、身を粉にして動くことを美徳とする人の多くは、このような有利なシステムを理解する努力をしていない。本当に、やりがいのある仕事をしたいのであれば、出来る限り無駄な動きを避けて、効率的に仕事をできるような環境を整えるべきであって、現状の動きを無批判に受け入れて、それにしがみついているだけではダメだ。

大企業が、終身雇用制度を廃止している。すでに、組織では、社員の人生を支えられないということで、個人の力で生きていく道を選ぶように暗示している。新規採用を掲げている会社でも、それは形式上のフェイクであることがほとんどで、応募者には、コピペをした不採用通知を送るだけなのが現状。裏を知りて、現状を知らなければならない。ホンネとタテマエは、別個で考えるというのは、ビジネスにおいては基本。これからの時代で、伸びる企業というのは、従来の考え方の従業員の人数での判断ではなく、どれだけ優秀な人材を、いかに最小限の人数で構成できるかに変わっていくだろう。私が考えるこれから必要とされる人材の三要素は、以下の通り。「放置しても伸びる」「斬新なアイディアに浮気できる」「スタート地点が安定している」。このトライアングルが、高い基準で完成している人材は、強い。

そうなってくると、雁字搦めで固定された瞬間に「仲間外れ」になっていた人材が重宝される時代の到来だ。なんとなく片付けられない。なんとなくソワソワしてしまう。忘れっぽい。そんな症状で、集団からは毛嫌いされていたような人が、自分のペースで、己の中に秘めていた能力を発揮できる可能性が高まる。「右向け右」と言われて、反抗しているわけではないのだけれど、どうしても同じ動きができないような人も、チャンスを掴めるかもしれないし、むしろそのような人は、斬新な切り口で、奇抜な問題提起をできるかもしれない。最先端の時代に、常識人間では成し得ない業績を達成し得ることもあろう。

短期的な投資は、ただのギャンブルになるが、長期的なインデックス投資は、わずかな利益しか生み出さないかもしれないが、プラスになる可能性の方が圧倒的に高い。重要なことは、最先端の情報を手に入れ、常識人間とは違う分野で、自分を高められるフィールドを見つけ、それを支えてくれるような声をかけてくれるような人が現れることだ。短期的に自己投資をするのではなく、複利効果を期待するような、長期的な姿勢をキープする。サイレントピリオドを耐え凌ぐためには、初速をつける段階であれば、一人だっていい。今までの一年が、10年に値すると言われる時代に突入した。そう考えると、一年経っても忘れられないような大切な人から、自分の個性や才能を聞き出したり、これから進むべき人生のヒントを教えてもらえるかもしれない。今、変化する勇気を、意識的に強く持つことが、自分の最高の武器を磨くことになる。

 

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