思考力

常にASAP

 

委託業務をこなすというのが、これほどストレスフルだとは思わなかった。どんなにリラックスジャズを聴けども、コーヒーを飲んで気を紛らわさせようとも、全く落ち着かない。ジブリの音楽でも、パンクロックでも、今の自分にとっては同じ意味しかない。言い換えれば、何を聞いても無意味。先日は、かなり良い波のコンディションの中だったのだが、グッドウェーブを掴めたのは1回きり。波乗りなどしていては、作業が進まないのではないかという強迫観念で、気持ちばかりがソワソワして、すぐに海から上がってしまったのだ。

取引先の求めるクオリティーは高く、その分やりがいを大いに感じていたのだが、今までの自分の英語講師歴が、本当に大丈夫だったのかというほどの「指摘」が入る。入試頻出英文を解説しているというのに、多くの修正依頼が入ると、自分が今までやってきた授業が、まるでボッタクリだったかのような自己嫌悪に陥ってしまう。今日などは、機器の不具合まで生じてしまい、全く作業を進められなかった。性根尽き果て、このままでは円形脱毛症が永遠に続く、万年神経症で、終身脱毛症の危険すらある。床屋の店主に悩み事を相談するのも、もっぱら薄毛のことになってしまった。

ひろゆき氏のように、自分と相手との距離感を、かなり広めにとれる人間では全くない私。相手に迷惑でもかけようもんなら、どうやって詫びを入れようかと、いつもいつも悩んでしまう。いざとなったら、床屋の店主と一緒に、迷惑をかけた相手の目の前で頭を刈ってもらいたくもなる。自分以外の誰かと関係を持つということに、異常なストレスを感じてしまうので、極力、自分の世界を固めていきたい。しかしながら、具体的な収益を出すためには、誰かとの取引は必須だ。ある意味で、時間が全く拘束されていないけれども、できるだけ早く作業を終えなければならない「業務委託」という仕事のスタイルが、やはりここまでツライとは思わなかった。

このような自分を取り扱えない気の小さな人間は、やはり「雇われの身」の方が良いのかもしれないと落ち込みつつも、セルフアドラー心理療法で、自分にとっての最高のカウンセラーは、「自分」だという意識を常に持ち合わせていきたいと思っている。再び、どこかの組織に従属するなど苦しすぎる。あくまでも、自分は一人とはいえ、社長である。なかなか他人の気持ちを深読みしすぎる癖が抜けきれていないが、逆に、人の気持ちを理解しようとしない無神経なニンゲンになるのも問題が多い。サーフィンと同じく、バランスが大切だ。

今日は、確信犯的な「フライングブログ」である。これは、明日、今のアパートの住民が揃って、日帰りプチ旅行をしようというイベントがあり、朝が早いからである。ソワソワとして、ブログが書けず、一日中、心のどこかでブログのことが引っかかっているのも忍びない。とりあえず、明日は少し遅れたアパートの新人としてトリップに参加し、ストレスを発散をしてこよう。それでもダメなら、カラオケで発散しよう。その時は、新海作品『言の葉の庭』の”Rainy”も悪くない。やはり、一人でいられると、ストレスの発散の方法も、自自由自在。どちらもメリデリがあるのなら、私は迷わず、一人でいられる道を選ぼうと思っている。

ときに、”as soon as possible”というフレーズが、一番残酷に響く英語になることを知った。

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