最近は、自傷行為をするが如く、酒に走り始めてしまっている。夕方から呑むワインは、美味しいというよりも、よく酔えるので、幻想的なムードになれる媚薬となる。本当は、酷暑の中、冷えたビールを飲みたいところなのだが、シッカリ酔えるくらいになるビールの量は、かなりお財布にイタイ。だから、アルコール度数の高いワインが適切である。この考え方は、アル中の考え方と酷似しているので、極めて危険な呑み方である。
では、酔っ払って何をするのかといえば、やはりYouTubeの閲覧であり、陶酔した状態で観る動画は、酔いが回ると極めて快感になる。ナマポの一番のネックとも言えるクルマを手放すという条件で、やはり苦労するのは、移動である。幸い、私の住んでいる市街地は、外房の中でも、多少は栄えている地域なので、自転車移動でもなんとか生活できる。ただ、この酷暑の中で自転車を利用するのは、なかなか骨の折れる行為であり、涼しげにクルマ移動している人たちを、羨望の眼差しで見る他はない。
もちろん、ナマポの状態で、保護費が支給されているのだから、余計な娯楽などに費やす資金などあるわけがない。だから、YouTubeで、釣りの動画を閲覧していると、体がウズウズと疼く。果たして、このようなナマポの中年自転車男の生活は、いつまで続くのやら、不安ばかりが募ってくる。先週から、本格的に就職先を探しているのだが、複数の就職サイトを登録しているので、一日中、新着メールの嵐。もはや、それらを開くのも面倒である。
副業が当たり前の時代となり、今後は、脱サラをしてフリーランスになる人が多くなるはずだ。つまり、一人一人が、社長となる時代が来るのだろう。これは、時代の流れとともに、私なりに考えたことでもあり、多くの経済評論家なども予測していることなのかもしれない。テレビに出演している時に、スポットライトが当たる時間というのは、限られていたが、YouTubeになれば、自分の好きな時間を自分の時間として遣うことができる。芸能人が、どんどんYouTubeに参入しているのは、これが大きな原因なのではなかろうか。
こんな私にも、楽しみはある。今年の秋に放映される新海誠の新作を観ること。私のような経済的最低ラインにいる者であれ、楽しみくらいは持てる。そんなささやかな期待と共に、今日も職探しと、ワイン探しをしようかと思っている。