流石にもう限界だ。眠れない。2日連続で寝酒の「５００ml」の缶ビールを飲んだだけなのだが、それが原因なのか「生活サイクル」が夜へ夜へと傾いていく。眠ろうにも眠れない。眠れないことに焦り始めると、ますますお目々パッチリ。昭和世代の「キャンディーキャンディー」、令和世代の「まどマギ」状態。翌朝、起きようと思えば起きられそうな感じもあるが、やはり睡眠導入剤を服用しているので、まだ体内に薬が残っていると、人間の意思では不可能なほどの眠気に襲われる。これは、根性がたるんでいるか否かの問題ではない。
こう考えると、よく会社員をやっていられたと感心する。起きられないことが理由の遅刻が続こうものなら、「やる気がない」と判断され、それを人事課に上げられようもんなら、一瞬でクビが飛ぶことにもなるだろう。今考えると、全く意味のない通勤時間の往復3時間以上をかけ、安いコマ給で扱き使われ、帰りの電車でウツラウツラしていれば、乗り換えの駅に到着している。乗り換えてからは、座席に座れるまで立ったままウツラウツラ。やっと座れたと思えば、最寄駅を乗り過ごさないように緊張して眠れなくなる。もし、そんなブラック企業のもとで、さらにもう1年の労働をしていたのなら、駅のホームに転落して、永遠の眠りを手に入れることとなっていたはず。あぁ、恐ろしい。そう考えると、神様は確実に存在し、私に御加護を与えてくださっているに違いない。
現在、深夜3時ちょうど。このままブログを書き、今日の分の記事をアップすれば、本日の課題をクリアしたことになる。そのまま軽く寝るか、いっそのこと、そのまま寝ないで生活リズムを叩き直すかは、体調次第としよう。YouTubeで検索すれば、安眠BGMなど星の数ほどある。眠りながらオーラを浄化して幸せに目覚める音楽。眠っている間に自律神経を整え、免疫力を高めて体調を改善する音楽や、心と体と脳の疲れを取る音楽。ただ、どんなタイトルであっても、再生してみれば、結局のところ同じような穏やかな曲が流れているだけで、あまり効果は期待できず、どれも眠気を誘発するものではない。
「メルカバ」という瞑想用のBGMがあったのだが、その固有名詞そのものを知らなかったため、ググってみれば「戦車」の固有名詞であった。もちろん、戦車の大砲の音で穏やかに眠れるわけではなく、古代エジプトが起源となった瞑想のようで、独自で実践するには、呼吸法や手の動きなどを意識した「17の呼吸パターン」を身につけなければならない方法らしい。なかなか難しいようで、インストラクターの教えが必要なケースも多く、グループで行うこともあり、より効果を高める為に、開業医が指導する場合は、実践している間は、しっかりと心を開くようにアドバイスするそうだ。
また、「チャクラ」という身体の中にある巡りを改善し、自分のオーラを浄化させるという方法も知った。身体の「7つ」の部分に意識を向け、そこから得られるエネルギーを、自分の精神と肉体へ還元させることで、自分の意識を高めていく方法があることも分かった。宇宙の中の最上級の状態に至れるはずの素晴らしいBGMで、穏やかに眠りに落ち、極上の波の大自然の中で、自分を存分に解放できるような「夢」を見たいものだ。癒しを手に入れる第一歩は、寝てみる夢が原因であることもあるようで、私自身、全く意識していなかった異性の夢を見て、その人を好きになってしまった経験もある。今では、睡眠の質を上げてくれる食べ物の紹介などの紹介動画も数多くあるし、人間の脳の仕組み上、「朝活」が重要なことも重々承知。だが、やはり不眠症ニンゲンにとっての朝は、しんどい。
職場でも、家庭でも、穏やかに過ごす秘訣のひとつは、なんと言っても「睡眠」に他ならない。なぜ、そのような考えができるかといえば、人間の3大欲求のバランスこそが、まずは最優先されるべきだから。結婚をし、子孫を遺す決意したのであれば、より良いパートナーに出会えるときの最高の笑顔を持てるように、良質な睡眠が必要。最近のベストセラーである『空腹こそ最強のクスリ』であっても、パフォーマンスを上げるための脳味噌の休息がなければ、何の成果も成り立たない。3大欲求の最初は、やはり「睡眠」から始まると言っていい。
子供の教育においても、「最強にコスパが良い教育」とは、しっかり睡眠を取るという考えを教え続けることである。少なくとも、夜遅くまでスマホをいじらせて、睡眠の質の低下を招くことなど決して避けさせなければならない。生活防衛資金としての配当金を得られる為には、いくら用意すれば良いのかを教える前に、3大欲求の大切さを理解させることが、やはり最優先事項なのだと言えよう。
