思考力

取り巻く雲の変化

何か、不都合なことが起これば、そこには何かを改善しようという働きが生じる。そのまま放置しても問題ないと思うことであっても、やはり、改善した方が、よりパフォーマンスが上がるということが多い。例えば、体の不調があれば、そこを改善すれば、生活のクオリティーが上がるわけだし、そのまま放置してしまえば、後々、そこから大きな疾患につながることだってある。人間社会では、ある事柄を改善させようと阻止しようと、何らかの形で「お金」がついて回ることになる。

「資本主義」ということを考えると、社会の動きの血液とも言える「お金」であるが、その巡りが悪化すればするほど、まるで心身に不調をきたすかの如く、社会全体の景気が悪くなるのである。ただ、このような考えを逆手にとって、悪い輩がウジャウジャと湧いてくることも事実であり、そこには、詐欺グループやマルチ商法などの魔の手が忍び寄ることが多く、知識のない者から、多くの金をむしり盗る結果が待っている。そうなってくると、社会のグレーゾーンを、いかに突破するかが鍵となってしまうような生き方が、善とされる世の中にもなりかねない。

ただ、「知は力なり」という格言がある通り、税金ひとつとっても、自分の会社を作り、それを法人化させて、そこから給料をもらうという形で、自分の周りにお金を循環させれば、重くのしかかってくる税金の負担を、大きく軽減させられることもできる。まさに、勉強をすることで、自分の人生を好転させられるチャンスを作り出している良い例であり、このような知識こそが、生きる上で大切な知識となる。日本の金融リテラシーの低さを軽減させるために、金融の知識を学校の授業に取り込むことが必修になる動きからも、自分の知を高める努力を怠るべきではない。

関わるとろくなことにならない人間から、全力で逃げたり、完全に無視するということも学ぶべきであり、そのような輩から奪われるのは、金銭ばかりではなく、心の傷であったり、取り返しのつかない「時間」であったりもする。先日、ゆっくりと空を見上げてみた。今年の夏は、そのようなゆとりが全くなかった。まだまだ夏の雲と青空のコントラストが眩しい。秋雨前線が弱まっているせいか、残暑がとても厳しい今日。こんな雲模様から、秋の鱗雲になるときに、時間の流れを感じる。さて、牛丼屋のバイトに行こう。

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