思考力

コンビニで発する2文字

特段、変化のない毎日。喋ったことといえば、コンビニで「はい」程度なもの。そんな日々が続くと、いざ人と話すときに、舌を噛んだり臆してどもってしまうことになる。ただ、それに関しては、このご時世の中では、「マスク」という最強の防具が私を守ってくれている。赤面、多汗、吃音などの症状が出て決まった時に、精神安定剤など飲まなくても、マスクを装着していれば、多少の不自然な喋り方もマスクが原因だと思わせることができるのである。

それにしても、現在は生活の追い風となっている「マスク」だが、それを装着しなければならない生活は、一体いつまで続くのだろうか。もはや、財布を忘れて家を出ることはあれど、マスクを忘れない日はない。それくらいマスクというのは生活に浸透したのである。そう考えれば、もはや世界中の人たちが、コロナに対しての意識が根付いたという訳であり、コロナの脅威を思い知らされるばかりだ。経済的な動きも、どんどん亀のスピードになってしまうのも無理はない。

「沈黙の30年間」と言われている日本の経済成長率。30年前までは、日本という国は、経済大国と言われている豊かな国であった。しかしながら、そんな日本が、30年もの間、労働賃金が上がらないどころか、横ばいの状態。そのくせ、税金ばかりが吸い取られるばかりなのであれば、下から這い上がって来る国に経済大国の座を奪い取られるのは当然のことと言える。少子高齢化が、ますます進んでいく中、自分は自国の衰退と同じように沈没することなく生活することが大切であり、自分の生活を守れるだけの知識ばかりは、必ず身につけておかねばならないはずである。

やはり、今回も使ってしまった「身を守りたいのであれば」というセリフ。完膚なきまでに私のプライドを傷つけた、ある塾の校舎長のセリフ。自分の身が可愛いというのは、ある意味では絶対に守らなければならないセオリーなのだとも思い始めてきている。何か癪に触ることがあっても、自分は金をもらうことばかりに専念できるようなコンビニで「はい」とだけいう客のようなクールさを持ち続けるだけでいいのかもしれない。いや、生活を考えればきっとそうである。

-思考力