思考力

身に纏う

まだ、残暑だという時期だというのに、季節は秋になってしまっただろうか。朝晩は、冷えるようになった。昨日も、今朝も、寒さで目が覚めた。短パンに半袖、扇風機を回して寝れば、もはや、誰かに無理矢理起こされてしまった感覚だ。もしくは、寝酒がいけないのかもしれない、最近は、ずっと少量で確実に酔えるワインを口にしなければ眠れないという先入観が出て来てしまい、まさにアル中の症状や考え方が出来上がってしまったようだ。とはいえ、ナマポニートの今の状態で、いつ眠気が来たところで問題はない。

現在、午前4時半。この記事を書いているときに、同じアパートに住む若い建築関係の仕事をしている人が、車を出して仕事に行っていた。最近は、特に忙しいようで、こんな時間に出勤するなんて、見上げたものである。私は、彼と同じ30代前半の時は、予備校講師のギリギリの端くれで、結局は、「子供部屋おじさん」の入り口に立っていたのだ。いやはや、実際に、そんな状態に陥ってしまった自分が、情けない。もう、キチンと働いて、収入を得て、普通の人生を送るというのは、かなり困難な状態なのかもしれない。

自分の弱さや逆境を、素直に受け入れることも大切なことなのかもしれない。いや、きっとその考え方は、正しい。下手に、自分の弱さから目を背けてしまえば、その先にある成長した自分を手に入れられなくなってしまう。自分自身、予備校講師の端っこでいたり、そこからドロップアウトして別の職種にいた後に、なんとか奮起して塾の講師として返り咲いた。それが今である。それならば、やはり過去の自分がしてきたような、自分の弱さを噛みしめつつ、その時々の苦しさを正面から受け止め、そこからどのような気持ちで、その課題の解決を考えられるかが大切なのだろう。

これから、秋に向かって季節がゆっくりと移り変わり、あと3ヶ月もすれば、ダウンジャケットを着ながら寝塗ることになっているだろう。まぁ、どんなに考え方をポジティブにしたところで、自分の寝相の悪さは変わらない。そんな地味な弱点も素直に受け入れようと思う次第である。

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