思考力

一滴もこぼさない

 

日本全国で、続々と梅雨明けをしている。ゲリラ豪雨が引き起こした、全国の土砂災害。こんな悲惨な事故が多発した梅雨の時期だったのであれば、毎日、少しずつ、満遍なく「小雨」が降り続けばよかった。今日は、猛暑。ただ、私の身体の異変である、もはや完全原因不明の目が覚めた時の寒気で、寝苦しいのではなく、寒さで起きてしまう。これは、完全に異常だ。若くて可愛いお天気キャスターが、梅雨明け情報を発表しているというのに、私の初冬のような寒さは、終わらない。ただ、起きてしまえば、やはり「暑さ」を感じるのだから、天然のクーラーが効いていると考え方で、プラスの方向に思考を固めていくしかない。

豪雨によって引き起こされる水災は、決して日本だけではなかったようで、ドイツやベルギーでも同じように、大雨で死者は130人近く出てしまった。電気自動車や水素自動車。メタンガスを吐く牛ではない代替肉の開発。身近なところで言えば、レジ袋の有料化など。地球の温暖化対策をしているとしても、もはやその勢いを止めるには、あまりにも遅すぎたようだ。

山や川や海を眺め、自然音を聞いてリラックスしていたとしても、いきなり雷鳴が鳴れば土砂降りになる。先日の釣りの時に、爽やかな潮風が、突如として雷雨と共に横に吹く風に変わったように、もう完全にリラックスして気を抜くということができなくなるのかもしれない。では、空港のラウンジという建物の中でつろいでいたとしても、五輪出場のブラジルの選手の1割が、ワクチン接種をしない状態で来日しているのだから、気を抜けない。

いや、ワクチンを摂取しないという意志の中において、自分なりの確たるポリシーがあるのなら、それを批判することは誰にもできない。あくまでも、ワクチンというのは重症化を防ぐものであり、接種後に、一時的に具合が悪くなるのも事実。その副反応のほうに意識を向ける人がいても、全く批判される筋合いはない。ただ、一面的な偏りの中で、両者の考え方の差異と食い違いが、対立や差別や暴行につながる。ここが一番危険なのだ。自己判断での分散型投資・ひたすら積み立てるインデックス投資・時間とのにらめっこのアクティブファンドなどの「投資の世界」でも、いろいろな考え方があるように、十把一絡げに、誰かの持つ考え方を、一方的に固定化して押し付けてはいけない。

神奈川県では、独自の緊急事態宣言で、酒類の提供を全面的に停止要請をし、蔓延防止を前市長に拡大した。ここまで強い圧力をかける方針ではあるが、これは、県が決めたもので、どんなに県民が反抗したとしても従わなければならない。ただ、飲食店に時短営業を強いたところで、クラスターが勃発しなかったわけだし、飲食店が細かな配慮さえできれば、酒を「一滴」も提供してはならないという施策は、あまりにも酷である。酒とコロナの発生の因果関係を明確にできないのであれば、そのような強行はできないはず。

サルでも反省できる。サルでも分かる。そんな言葉を耳にするが、結局のところ、サルでも理解できることを、あえて強行し、それを言ったことを反省していると発言撤回したところで、国民の怒りは収まらない。特に、飲食店の営業に携わっている人たちには、死活問題なのだから、一滴も酒を提供できないという横暴をするという思惑は、早急に考え直させなければならない。上に理解を得られないとしたら、テロでも起こってしまいそうだが、そんなことをしたら、それこそ己の人生が歪んでしまう。日本のシステムというのは、なかなか巧妙にできている。

目が覚めると寒い。今は、エアコンをつけてブログを書いて快適。ただ、これから外へ出れば、うだるような暑さ。今日は何をしようか。とりあえず、それだけの余裕がある日々を過ごせていることには感謝している。ただ、どんな災害が来るかどうかは、全くの不明。そこは、しっかり認識しておかなければならないと自覚している。

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