思考力

5MINs LefT

結婚相談所というのが、結構倒産しているようだ。主な原因は、「マッチングアプリ」。お手軽さでいえば、いつでもどこでもスマホをポチポチしていれば、お相手と会える可能性があるのでから、やはりわざわざ相談所に行って、自分の現実を晒されて、とぼとぼ帰宅するよりかは、よっぽど精神的ダメージは少ないのかもしれない。アプリはアプリで、仲介業者であるアプリ開発会社も商売であるから、やはり心のどこかで「出会い」を求めている人たちに、有料チケットを購入させて、どんどんポイントを消化させる仕組みとなっている。自分は、大学生であったのにもかかわらず、合コンというものとは無縁で、異性と出会う機会にはなかなか巡り合えないまま、こんな年になってしまった。

もう、自分の中で、このようなアプリに課金することの虚無感を考えて、自らお金を払うことはしないようにしているのだが、1日に一回だけ「5分間通話」できるシステムが無料で使え、それを一回だけ利用することを自分の中で許し、それ以上の深追いは、しないようにすることにした。昨日は、すごく明るい女性と話をすることができて、そもそもその女性と、さらにトークをしたくとも、通話が途切れてしまえば終わりなのだから、通話を終えたらそのまま夢心地で眠ってしまおうと思っていた。

ただ、機能に関しては特別事情が違い、向こうから「いいね」が来ていた。そのまま今日の楽しかった通話の話をチャットでキャッチボールしていたのだけれども、やはりそのやり取りは楽しく、夜中に心が浮いてしまった。アップルウォッチで睡眠を測定していたのだが、なぜか真夜中に2時間ほどの覚醒時間があり、記憶を辿れば、何かをムシャムシャ食べていたような気がする。いわゆる夢遊食と言われる現象。眠気を催すために大量のチョコレート菓子を腹に詰め込んで、半分眠った状態で冷蔵庫にある食べ物を食べているのだから、体重計のメモリの十の位がひとつ上がり、さらにその数字の一の位が「5」になってしまうと言う有様。今一度、食生活を改め直さなければ、ひどい体格になって、初対面の人と堂々と会うことさえ困難になってしまうのかもしれない。

それにしても、味気ない生活の中でさえ、このようなスパイスが加わるだけで、かなり生活の満足度も上がる。異性との出会いというよりも、同年代の価値観の合う人とコンタクトを取りたいと思っていたので、自分の中でのマッチングアプリは、もうこれで十分なのかもしれない。深追いは浪費の元。得られた対価の中で、それに見合うだけの価値が見出せなかったとするのであれば、少しのリターンがあったところで切りよく止めるべきだ。そうしなければ、今の若者やニート引きこもりの「課金地獄」と同じになってしまう。そんなこんなで、掃除でもしながら今日の運気も上げていこうと思う。

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