思考力

空白に詰め込む

私の全財産は、残り数千円。あと3週間、それで過ごさなければならない。しかも、どんどん追徴される滞納金も、私の心を蝕んでいく要因となる。今日、目覚めると、かなり太陽の陽を強く感じ、さぞかし昼間に近いだろうと思えど、目が覚めたのは、7時だった。Suicaの残高が減っている。記憶を辿れば、眠剤を飲んでフラフラになった状態で牛丼屋に行き、ドカ食いをしてからコンビニのお菓子を貪り食い、そのまま横になるやいなや、腹を下して二回噴射。正露丸を飲んで寝た。

起きてからそんなことを薄っすらと思い出し、残り少ないSuicaの残高を無駄遣いしたことを後悔している。ただ、失ったものは返ってこない。二日酔いならぬ、二日喰いである。まだキュルキュルと鳴る腹の痛みが残りつつ、コーヒーをすする。コーヒーの粉も、もうすぐ切れてしまうので、朝の楽しみというのも、もはや無くなろうとしている。やはり、ここまでカネがないとなると、自分の周りの世界が、音を立てて崩れ落ちていくようだ。

依存症というのは、決して完治することはない。だからと言って、人生そのものが壊れるわけでもない。その依存といかに距離を置き、いかに自分の生活に侵入させないかということが、唯一の防御策なのだ。ヘビースモーカーだった私が、仮に一本だけでもタバコを吸って仕舞えば、元の木網になることがわかる。そして、その流れは、日本どころか世界中での共通認識となっていて、もはや先進国でタバコを吸っているということ自体が、「煙たがられる」ようになった。

私とて、好きで依存症と戦っているわけではない。できれば、戦わずに共存していきたいと思っている。もう、私には売れる物がない。昨日は、とうとう二本しかないビジネス用の時計の二本目を、売却してしまった。裏を返せば、これ以上、依存する金がないのだから、依存しなくて済む。もうそろそろ、電話もネットも止められてしまう。水道光熱費も支払えていない。来るところまで来た。これを乗り越える術はあるのだろうか。今の私には、到底、打開策というものが見えてこない。

このブログも、中身がスカスカなものになってしまった。しかし、自分の中に自分を保つために、書き続けねばならないことだけは、確かなことなのだと思っている。

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