思考力

信は力なり

私と同じ依存症で、ほぼ全員が口を揃えて言うことは、お金と同じかそれ以上に、「時間」の浪費が苦しいと言う。確かに私に至っても、依存にドップリと浸かっていた頃の時間を、資格試験や就職活動などに費やせられれば、どんなに素晴らしい「今」を迎えられていただろうかと思うことがある。ただ、「時間」というものは、どんな人にとっても平等に、そして残酷かもしれないが、同じように過ぎ去っていくのである。

最近の私は、残りの時間というのを考えるようになった。正直あまり時間がない。焦るほどに大切な何かを掴むことが遠く感じ、その焦りが全体の危機感をさらに上げる。ここまでくると、不老不死の薬の開発が、私の余命を引き伸ばしてくれるまで、長生きしなければならなくなってくる。ただ、他人と過去の自分は変えられずとも、自分の未来を変えて生きていくことはできる。過去に自分を傷つけた者との繋がりは遮断し、今まで浪費してきた「時間」を、この先の人生で慎重に活かし、未来を見つめ直して「今」を充実させられるようにすること。こう考えることが、一番合理的ではないだろうか。

昨日は、依存する時間を短くし、プールで泳ぎ、動画を作り、副業のバイトに行った。こうなれば、自分は依存の他にすり替えてできることが多くあることに気づく。やはり、自分の脳味噌には、ざっくりと傷跡が残っていて、完治はない。それならば、なんとか寛解して、嗜癖を断ち切って、自分の本来過ごすべき時間を取り返していこう。道は険しいが、今の自分ならできる。そう、信は力なり。自分の継続する気持ちに嘘はつかないような環境設定ができるようになっていこうとおもう。

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