思考力

ゼロに光を

 

優先順位という観点からいくと、私が朝起きてから一番初めにすることといえば、歯磨きをしながらのコーヒーのセッティングだ。これは、ブログを書く前の神聖な行為なので、決して欠かすことはない。欠かすことはないことの後にやることは、もちろん決まってブログを書くということである。だから、起きてからブログを書くという行為は、もはや自然な流れであり、これを始めなければ1日は決して始まらないことになる。このような優先順位の付け方で日々を過ごしていれば、場当たり的な無駄な動きをしなくて済む。

そんなブログで得られる収益などは、今はアドセンス広告くらいなので、ほんの微々たるもの。日本人の最低賃金をはるかに下回る。ただ、自分が好きでやっていることだし、誰かから命令されているわけでもないので、まさに「ホワイト」な労働環境である。私と同じような年齢で、エリート街道まっしぐらなヒトの中には、むしろ部下を木っ端微塵に扱き使っている輩もいるのだろうが、庶民的な収入以下の自分が生きる上で、他人を傷つけないで生きられているというのは、とても幸運なことであると言えよう。

ただ、これからの時代に重宝されるのは、大きな組織の中で他人を虫ケラのように扱うヒトではなく、多くの人の役に立つ誠実な動きをして、共感を得られる人である。なぜなら、高学歴な肩書より、自分を指示してくれているフォロワー数で判断される時代が到来しつつあるからだ。そもそも大企業が終身雇用を約束できないと言っている時に、人の心の痛みを考えられないようなヒトタチの立場などは無くなるわけで、人間らしい生き方ができる時代が到来してきたのだと言っても良いのかもしれない。

もちろん、自分の生き方が何かに支配されているかもしれないという気持ちを蔑ろにしてはダメで、過去に課金していたアプリなどに気づかず、ズルズルと金を吸収されるような愚かな生き方はダメだ。ただ、凡人であることが悪とされなくなった世の中が到来したのであれば、正しい知識を基にした良い意味での仲間意識を大切にしなければならない。何の基準もない人の人生において逆転という概念は成立しない。世間の価値観が、ここまで多様化している中で、何を成功と定義するかというのは極めて難しいし、逆転という意識そのものを持つことが正しいのかさえ分からなくなる。ここまでくると、もはや哲学的な領域に突入してしまいそうだ。

少なくとも、自分をポジティブに進ませたいのであれば、くだらない価値基準しかもっていないような連中とつるむことなく、自分の心の軸というのを大切にすべきである。私も、最近は、自分の生きてきた軌跡を振り返るようになった。やはり、無駄な人生を過ごしてきたという後悔の気持ちが強く現れてしまうような時期が、とても多い。でも、誰しもがそんなものなのかもしれない。その後悔の念に苛まれていると気付いたことそのものに感謝の気持ちをもてるのならば、その無価値とも思える期間も、価値が出てくるのだろうと、今は納得するようにしている。

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