思考力

迷えるクリスマスイブ

 

今日は、クリスマスである。すると、昨日はクリスマスイブだったわけで、さぞかしクリスマスらしい記事を書いたのかと思いきや、今までのブログの中で、最も手を抜いた記事になってしまっているようだ。下書きの原稿を用意していなかったとはいえ、文字数も500時程度。内容もスカスカである。書き終えたら釣りに行きたいという気持ちが増してしまい、全くもって集中できず、ソワソワソワソワしていた。「ルアー釣り」という、いかにもお洒落な人が嗜む釣りに足を突っ込みたくなり、外房から内房へとフィールドを移しての戦いを決意した。

お相手はメバル。それは、昨日のブログにも書いてあるほど意気揚々としていた。敵を釣り上げたら、そのまま刺身にして胃の中へ落とし込む予定でもあった。しかしながら、とにかく対戦の場が見つからない。インターネットを使っていくらググろうが、北へ南へ車を走らせようが、挙げ句の果てには車から降りて人に聞こうが、その港の場所がわからない。このまま帰ろうとした「3時間」後。ついに「そこ」の入り口に辿り着いた。時間は夕方の4時半。もはや、戦意喪失だった。

到着すれば、誰も居ない。一人だけ釣りのワゴンらしき物を引っ張っている女性がいて、この港で釣りをできるかを訊くと、実際のところ禁止とはいえ「午後4時」からは黙認のようだった。これは奇跡。仮に、道に迷わず目的地に到着して、4時前に竿を出していたら、しこたま港湾の人に怒られていたわけだ。まさに、「災転じて」というところだ。やるべき目標があるのであれば、それを完遂できるまでやるという気持ちを継続し、忘れた頃や諦めかけたときにゴールできるということを知った。そう考えれば、昨日の回り道は、とても貴重な体験をしたことになる。

物を買わずに体験を買うという言葉を、最近は自分の中で大切にしているのだが、もしそのような言葉を信じられなかったのなら、つまらないクリスマスイブになっていただろう。そのような経験の積み重ねの際たるものである自社を経営する中で分かったことは、お金の稼ぎ方だけではなく、賢いお金との付き合い方という、自分を成功への導いてくれる経験を得るという考え方である。ここを捉え損ねると、非常に痛い状態へ転落することになる。残念ながら日本の人口比率が高齢者に推移していくことを止められず、経済成長がほとんど望めない日本という国の中で、いかに自分がお金との付き合い方を正しく学んでいくかというのは、とても大切である。

また、今の自分が大切にしている3つのことは、「健康・富・体験」である。これらのバランスを均等に整えることで、充実した人生が送れると考えている。ECショッピングで、AIがお勧めしてくる物を無批判に買い溜めることなく、あくまでも主体性をキープし、最終判断は自分にあるということを自覚しておくことは、5Gで第4時産業革命へ突き進む世界の中では極めて大切なことである。AIに主導権を握られることは、断固拒否すべきであり、機械の操り人形になってはいけないのだ。

クリスマスのプレゼントで「電動キックスケーター」を買ってもらった人。条件付きで免許取得が不要になったとはいえ、一歩間違えれば「走る凶器」になりかねないということを自覚してもらいたい。ただ、ここまで書いたとしても、無法者の運転で大事故が起こるのは避けられなさそうだ。それなのであれば、自分は決して乗らないという気持ちを持つ勇気も必要。見知らぬ物を買って、そこから得られる経験が大切とはいえ、そこから自分が狂気に囚われてはいけないのである。この選択も、自分の人生を明るくするか否かに十分値する問題でもあるのではないだろうか。

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