思考力

夜行性なヤツに誘われて

 

多くの自己啓発本やビジネス書などには、「考え方を変えろ」とか「まずシンプルな本質から掴め」とかいう、ありがちな精神論で終始してしまっている本なども多く、「それができれば苦労していない」と軽く反論しておきたい内容もある。

 

この一行を書いている間に、強烈な眠気に襲われ、座ったまま3時間程度眠っていた。目が覚めた後は、昨日、ギリギリの予算で購入した「メバル用ロッド」を車に突っ込んで、釣りへ向かった。まだ夜が明けていない外気温は低く、車のフロントガラスは、カッチカチに凍っていて、前が見えるようになるほど温まるのには、15分程度かかっただろうか。

車の中では、昨日、ビギナーズラックで釣れたヒラメのこともあり、再度、何かを釣りたくてウキウキしていたが、ラインの先に付ける針とワームを忘れていることに気づいた。コンビニに車を停めたが見当たらず、この時点で戦意喪失。現在、午前4時。トンボ返りして、このブログを書いている。残念ながら、今日の朝日を浴びての釣りはできないが、夕方になったら釣りに行けそうである。ここまでくると、執念であろう。ここまで釣りにハマったのは10年ほど前にもあったことで、やはり連日の釣りの疲れで居眠り運転をしてしまい、思いっきりトラックのお尻に突っ込んでしまったのだ。その結果、愛車が廃車になった経験もある。そう考え、今日の装具を忘れたというアクシデントは、神様が守ってくれたラッキータイムとして感謝しよう。

病的に何かにハマる。私の場合、何に対しても、熱し易く冷め易い傾向が、異常なほど強い。仮に、危険なドラッグなどがあったら、廃人になるのは目に見えているので、あえてやらないようにしている。自分の意識の中の弱さと、そこからくる依存性の関係を見抜ける年齢になった。もう、若気の至りで、興味本位で法を超えることなどない。「中二病」なんて言葉が一時期流行ったが、くだらない好奇心から自分の首を締めても、何の意味もないことを知っている。逆にいうと、もはや時効であろうが、若かりし頃は、そのような目立ちたいがための法をグレーゾーンを超えかねないようなことをしてきたのだ。思い返すだけで恥ずかしい。

いろいろな法制度の中、我々は生活している。それは、国や州ごとに規制されることも変わってくる。大麻解禁論などはその最たるもので、九分九厘、人体に影響がないことがわかりつつある。そもそも、美容業界の9割ほどは、実際に効果の出ないもの化粧品が多く、原価を考えればあり得ない値段で買っている化粧水そのものの効果などは、一時的な効果しかないことも解ってきている。それを考えると、今までの非常識が常識になったり、その逆になることで、消える職業がありつつ、新しく増える職業も出てくる。70歳定年法が議論される中、仕事に対しての自分なりの価値観をアップデートしなければ、仕事から干された時に、保険が効かなくなる。

特化して考えると、このご時世、相当な実力と運がなければ、飲食店をフィーバーさせることは難しい。もちろん無理ではないが、フワフワと浮き沈みすることは間違いなく、フワフワの中で、すぐに消滅する店の方が大半のはず。まさに、凌ぎを削るデスマッチだ。会社員だったサラリーマンが、地獄から抜け出すべく、副業から短期間で本業になるような収入を得るのは難しい。いや、ほとんど無理であろう。そこに付け込んで、すぐに儲かるというような詐欺師が多く現れるのも事実。

寝てみる夢と、現実の世界で見る夢は大きく違う。私は、これからメバルとの戦いを、これからの人生でどれだけ長く続けられるかという何とも贅沢な悩みを抱えているが、やはり、経済的な面において不安な気持ちを拭うことはできないことも事実だった。

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