思考力

ある日に落とす金

されど床屋。年内に、髪型をスッキリさせたくて、予約が殺到しているようで、朝9時前には、一番早い時間の予約の枠が、15時だった。自分も同じく、年内に髪をサッパリさせたかったので、かなり今日のスポットライト的なイベントとなってしまうが、予約を入れることにした。昨日の大掃除をしたことや、年内に終わらせるべきことを、一般の人と同じように完結させたい。そのくらいの外界との付き合いというか、流れを感じていなければ、それこそ孤独の無限ループに突入してしまいそうだ。

冬の間は、自然とお休み状態にしているイーグルネックレスがある。玄関のフックに吊るしているのだけれども、やはり真冬に首元を出す機会もないし、最近では、洋服そのものを、ブランド品ではなく、品質と価値で決めている。こうなってくると、価値と価格のバランスとしては満足していたとはいえ、このような装飾品に金を使ったことそのモノを買うという判断における行為の良し悪しを考え、反省してしまう。

ふるさと納税の返礼品が、続々と届いている。今年の住民税は、非常に高額になってしまうので、それが国会議員たちの悪い肥やしになってしまうのかもしれない。住民税の先払いをするのだから、避けられない徴収を返礼品に変え、それを納めた額で、寄付金が街の発展につながるのだから、やはりこれをやらない手はない。家を開けがちな自分には、配達営業所どめで荷物を撮りに行く形になるのだけれども、もはやどの商品が届いているのかわからない状態。確か、今日はミカンだったかリンゴだったか。届いてみてからのお楽しみという点で、クリスマスプレゼントになる。

そんなこんなの思い出し方になったが、今日はクリスマスイブだ。織姫と彦星が会える唯一の時は「七夕」であるが、クリスマスは、我先に甘い愛の告白が至る所で行われているのだから、そのような面において、販売を促進するような商法だって、ゴロゴロ転がっている。それこそ、原価なんて度外視された状態の日付だけで売られているクリスマスケーキなんて、翌日になれば、叩き売りのような値段で店頭に並んでいる。「性」なる夜の次に待ち構えているのは、門松を飾った「お正月」であり、もはや様々な宗教がグルグルと渦巻く経済の回転の中で、消費者から金を毟り取っている。とても覚めた言い方になってしまうのかもしれないけれど、それは、大きく間違った皮肉でもないだろう。

11月下旬に開催されたブラックフライデーから、駆け込みのふるさと納税、やがてクリスマス。年末年始は、旅行先で次の年の門出を祝う。人生の流れは、単なる日付だけに左右されてしまうのだろうか。「日頃の行いこそが….」なんていう結論にするつもりは全くないけれども、自分が何か消費行動を起こそうとしているときには、必ず、その出費は、日数が経っても価値のあるモノなのであるかという判断基準を持っていなければならない。それを意識することを習慣化してしまえば、この先の出費はもちろん、後悔する時の反省材料が明確になることだってあるのかもしれないと思うのだ。

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