思考力

立ち上がり、描く。


寝慣れた。よく分からない言葉かもしれないが、今の私には相応しい言葉になるのかもしれない。インフルエンサーの口コミで、爆発的に売れているマットレスが、私には、全く良さが分からず、その会社は「返金制度」があるほど、品質に自信があるということだったので、遠慮なく返品
返金させてもらった。「おやすみ」と言った後には、瞬時に「おはよう」のような口コミだったし、とにかく高いレビューが多いので、私に限っては、合わなかったということだ。そう割り切ってしまおう。

そんな私が、現在、マットレス代わりにしているのは、極厚のヨガマット。そして、異常なほど寝相が悪い私は、2人用の寝袋に、抱き枕を恋人として抱き合いながら、安らかな“Good night”である。これは、ミニマリストの発想と、超節約生活をしている人から得たスタイルだ。高級マットレスであれ、コンクリートであれ、睡眠の質というのは変わらないというのだ。

優秀なビジネスパーソンと、節約の鬼の言い分だと、私には後者の方がフィットしているようだが、さすがに、節約ミニマリスト初心者の私が、ヨガマットの上で眠剤を服用した状態で、カラダの疲れをデトックスできるほどの根性はなかった。睡眠の基本である敷布団くらいは、最低限必要としつつも、空間を有効に使い、部屋をスッキリさせる為、脚の高いソファーベッドを予約しているので、明日、引き取りに行く。なぜ脚が高いモノかといえば、その下に、陸上トレーニング用のサーフボードを収納する為だ。

ただ、このヨガマット睡眠効果だと思われるが、眠り方が改善されたようで、このアウトドアブームのキャンパーの車中泊のように、クルマの中でグースカ眠れるようになった。軟弱な自分は、今まで、相当疲れているか、眠剤が抜け切らない状態でなければ、机に突っ伏して眠れない体質だったのだが、とうとう釣り場の開園時間までクルマで眠り、体力回復後に、存分に釣りを楽しむという体質改善ができた。

返品した高級マットレスの名称は、コアラにちなんだものだったが、今の私は、ヨガマット睡眠で鍛えた睡眠術で、車の中で「コアラ」になることができる。やはり、自分で限界を決めてしまったり、先天的に無理だと決めつけるのも良くない。

たとえば、高度な英文解釈をしなければならないシチュエーションであれ、自分にはできないと言うばかりではなく、日常的に使うことはないと言って守りに入れば、それ以上の進展は無くなってしまう。授業中によく言うことなのだが、「やらない理由を探すより、やるキッカケを探しなさい」というセリフが、この場合、ピタリと当てはまる。

新型コロナの新規感染者数が、日ごとに減少している。それ自体は、とても良いことだし、仮に何か「裏」で操作があるとしても、やはり素直に喜ぶべきときなのだと思う。ただ、今度は、政局の乱れを突く失礼な報道や、残忍な殺人事件や、幼児の事故死などの悲報も湧き出てくる。マスコミのネガティブ情報に毎日触れていると、もはや平和な日は来ない。皮肉ではなく、何も考えず、「知らぬが仏」こそが、一番良いのかもしれない。

ただ、人殺しが逮捕されたことを報道しているということは、これから不安材料が一つ減り、平和な暮らしができると解釈することもできるし、クルマを暴走させて死傷者を出したモノが、とうとう「過失」を認めたということを知れば、それまでネガティブな情報を見続けていたからこそ、被害者の遺族の努力が大いに報われたことを、心から称賛できるということにもなる。

情報を発信する立場である私は、ヨガマットの上で寝ていたことで話を終わらせる訳にはいかない。あくまでも、ここまで読んでくださる読者に、何らかの「気づき」を与えられる記事を作成したいと思うし、日々の発信では、それを外していることはないという自負がある。日常に起こるネガティブなことであれ、必ず波が上向くように、どんな悪いシチュエーションでも、必ず良い方向へ向かうときが来る。

「必ず」という断定的な表現をあえて遣ったのは、このように毎日記事を書き綴ることで、まさに自分自身の生き方そのものを考えられる契機を得られているからだ。だから、ブログ毎日更新は、私にとって、苦痛どころか、むしろプラスの方向へ導いてくれる素晴らしい責務である。だから、どんなに疲れていようが、私は書き続ける。それは、これから向かう人生のキャンバスに描く「プラス曲線」を導きたいからである。

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