思考力

手首に見る可能性

夕方に記事を作る。とはいえ、午後6時だというのに、外は真っ暗だ。100年に一度の夏日となった先日の気温から、一気に初冬の気温と雰囲気になっている。今日、唯一の買い物である百均の飾り物のコーナーでは、クリスマス用品が並んでいた。今年も、あと2ヶ月たらずなのだ。そんなことからなのだろうか、自分の精神状態は、非常に不安定であり、昨日は全く眠れなかった。深夜にブログを作成したのだが、そこから眠れることもなく、うっすらと続く眠気の中で、深い眠りを得ることなく、時間だけが過ぎ去っていった。アップルウォッチも、自分の眠りを感知しておらず、昼過ぎに覚醒した時に睡眠のアプリを見てみると、深い睡眠のデータが取れておらず、3時間程度しか眠れていなかった。

一昨日からだっただろうか、掃除の動画を見続けているうちに、無性に掃除がしたくなり、今日もいろいろなところに磨きをかけた。もちろん、昼過ぎに起きて、引きこもりを決め込むべく、デリバリーピザで添加物の塊のようなピザを食べていたくらいだから、最初は何の気無しだった気持ちも、やり始めていくうちに調子も上がり、玄関掃除を仕上げたら、もはや細かく掃除をする場所も思い浮かばず、収納という行為を試すべく、百均ショップへと向かったわけだ。

私は、収納グッズを買わないと決めていた。昔から、母が決まって収納箱を買っておきながら、それを使用することもなく、ただただガラクタが増えていくことに、強いストレスを感じていたからだ。物の上に物が置いてあったり、鞄の中に鞄が収納されたりとかで、みるのも鬱陶しかった記憶ばかり。だから、備え付けの収納に納まりきらない物に関しては、新たな収納アイテムを買うことなく、古い物を処分するか、ストッパーになるような代用品を組み立て、テトリスよろしく、隙間を埋めていた。千葉に来てから、特にそのようなことを意識していたし、千葉で3回目の引越しとなった今の物件は、一気にワンルームアパートになったのだから、無駄を省き、まさに「ミニマリスト」の感覚を大切にしていた。

ただ、自炊をするようになったあたりから、小物が散乱しやすくなってきて、さらに、掃除グッツもどこの収納に置いたか記憶になくなっていたりで、かなりのストレスがかかるようになってしまった。人間が1日に判断できる回数というのは決まっていて、スティーブジョブスなどの有能な経営者などが、決まって同じ洋服を着ていることは、判断の回数を減らすことを目的としているのだから、ここはひとつ、収納アイテムを用いて、物を分別するという意識を固めた。

店では、目移りすることが多く、それでいて、百均ショップの魔力で使わずに処分した調理器具の残像を思い浮かべつつ、極力買う物を選別していた。会計では、千円を超えることはなかったので、自分としては上出来だったのだと思えた。正直、既に何を買ったのかも思い出せない物も多く、結局、勢いで買ったものというのは、一種のトランス状態で選んでいることが多いので、店側の策略に踊らされていることがほとんどだ。ただ、収納グッズをフルに並べていく中で、ここに同じアイテムがあれば、さらに使いやすいと感じることも事実で、車のチューニング同様、コツコツとパーツを揃えていくという意識がとても大切なのだと思えた。

アップルウォッチからのバイブレーションで、着信があることを知り、手首に向かって声を出した。iPhoneのバイブレーションは、なかなか気付きづらいので、こちらから折り返すことも多かったので、このように手首に通話機能と着信機能が備わっていることは、自分にとっては、とても都合がいい。そして、着信相手は、ルンバの修理の担当者からだった。不調続きのルンバで、しかも修理上がりたてでの2回目の不具合ということで、新品交換ということになった。こちらも、一件落着のようだ。

こうやって、くだらない洋服を買ったり、見栄を張り、承認欲求ばかりに気を取られることなく、生活の質を高めることを極めようとすれば、自分の中での具体的な環境が整っていく。もちろん、これを立て続けに継続して出費を増やすことは避けるべきだと思うが、やはり自分を律することができているということは、自分の精神状態を見つめる力が残っているということの証明だ。まだ、自分は立ち止まって砂に埋もれることはないはずだ。

-思考力