思考力

ZEROへ跳ぶ

ダウンジャケットは、今日、クリーニングに出そうか。寝相が最悪な私は、目が覚めると、床ではなく部屋の隅のコーナーで座りながら目が覚めることもある。だから、温かい布団を購入したとしても、その機能のほとんどは無意味であり、寒い夜は今夜で終わりとなる天気予報だったので、ダウンジャケットを着て、暖房を付けて寝た。もちろん、いつも通り寝つきも最悪。「11分で眠りに入れる」というBGMを聴いても、一向に眠気はこない。「1日の終わりのベッドルームのBGM」に切り替えたところで大差はない。こうなると、ドデカイ缶に詰まった「ナッツ」をボリボリ噛み砕きながら眠ることになる。目が覚めれば、ナッツのカケラが、ベッド周辺に散らばっていて、罪悪感に苛まれる。

そんなこんなで、すでに正午に突入しようとしている時間帯に、いつもの深煎りコーヒーを飲みながら、十分休息を得られたであろう起き抜けのフレッシュな脳ミソを使って、土曜の朝の“Sweet Bossanova”をBGMにしつつ、ブログを書き綴っている。それが終わったら、最近、掃除ができていない汚部屋を綺麗にして、心を安定させる土曜日としようと心に誓う。ゆとりある生活に感謝する以外ない。

フリーランスになると、特に週末が面倒になる。いつもは空いているレジャー場所が混雑しており、わざわざ今日も釣りに行こうとは思えない。だから、仕事に伴う細かな書類の整理などは、週末に片付けて、週明けを待つ。完全に会社員とは逆の曜日感覚だ。ここのところ、とにかくカネを使わないことを心がけている。そのようにしていると、かつての私が、どれほどの浪費家だったのかも痛感する。高級釣具に、高額なコマセをばら撒いて、大物だろうとなんだろうと、釣り上げたら即リリースしていた。海釣り公園などでは、高級魚のデカイ「アイナメ」を釣り上げ、躊躇なく当たり前のように海へ返していた私を、周囲は奇異な目で見ていた。

今は真逆。千葉に来て、友人と釣りにいくために買った「クーラーボックス」を大切に車に入れ、竿の手入れを入念にする。釣具のリセールバリューは期待できないのは常識だし、ワンシーズン落ちれば「半値」になるというボッタクリのような価格設定なのだから、いかに買わないで済むかを考えている。壊れでもしたら、一年後にはハイブリッド車の如く寝落ちする道具を買うことは避けたい。昨日の釣りであっても、炭水化物抜きダイエットをしているので消費していない白米を練り込み、「集魚コマセ」の増量をして実釣時間を増やした。それで勇んで行った釣りの実釣釣果は「ゼロ」。でも、これからの工夫次第でなんとかなる。こうやって「食べる」ための釣りを「安く」行う方向へシフトすることへ舵を切り替えた。

『Die with Zero』という本が、ベストセラーになっている。死ぬときに預金がゼロになっている状態を限りなく目指す生き方だ。要は、「宵越しの金は持たない」ということ。私の場合、仮に今、死んだとしたら誰が支払うのかわからない「マイナス」が生じてしまうのだが、それも今月までで目処が立っている。今後の日本の「年金制度」だって、どんどん改正されていって、最終的に高齢者が過疎地へと追いやられてしまいそうだし、それが嫌なら、個人で年金を支払ってくれと言わんばかりに「iDeCo」などの制度を作っている。だったら、そんな大盤振る舞いな制度をフル活用して、限りなくZEROの状態で、神に感謝しながら、天に召したい。

かつての自分は、いかに年収を増やすかということを考えていた。しかし、この1年間の金融知識を蓄えた私からすれば、それは完全にナンセンスな考え方であった。たとえ高収入であっても、それを派手に使って仕舞えば、得られるモノは刹那的な快楽だけであり、それから先に続く人生が安泰する保証などない。いつまでも竜宮城で遊ぶことはできないのだ。頑張っても頑張っても貧乏であるなら、どうやって頑張らずに貧乏を脱出できるのかを考える時間が欲しいところだ。それを、一度冷静になって考えれば、自分の支出の比率が大きく間違っていることに気づいたり、組織そのものに従属すること自体が向いていないことにだって気づくかもしれない。

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パソコンの画面を食い入るように眺め、1日で収支が大幅に変動するような株に、ギャンブル投資することは、もちろん賢いとは言えない。そんなことをやろうと思っていれば、「必ず儲かる仕組み」を教えてくる嘘つき人間が、「必ず」近づいてくる。「それ」に騙されたら、「再び」組織の一部として「奴隷」のように働く選択肢しか残らなくなっていくだろう。受験で言えば「消去法」。間違った選択肢を選ぶ確率が一気に増す危険な選択法だ。

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自分の仲間は「時間」だけ。そんなことを、このサイトのブログのどこかで書いた記憶があるが、小額でもいいから何かを積み立てていくこと。インデックス投資であっても、ブログ作成でも、YouTube、インスタ、ツイッター、何でもいい。一年、二年という長いスパンで、仕組みを構築する方法を作り上げなければならない。頭の良い人ほど陥りやすい、一途で勤勉な考え方というのは、ある意味で「一生治らない」と思うが、それならば、その考え方のベクトルを「個人で稼ぐ方向」へ向けることだってできるはず。一回の大きな決断が、人生を大きく好転させられるかもしれないし、このような時代の激動期には、不可欠な動きとも言える。

Three boys and a dog enjoy a beautiful swimming hole with waterfalls and plenty of sunshine. Richly colored rocks and water show off in this 35mm Kodachrome film scan.

大手が次々と「終身雇用」の限界を感じている。今後、「自分の人生には自分で責任を持て」と言わんばかりに、バッサリと社員の首を切り落とすニュースが、今のコロナのライブニュースと同じくらい頻繁に報道される時代が来るかもしれない。この事実を、他人事だと思っている人と、それに備えて避難訓練を行なっている人とでは、自分に降り注ぐ「大惨事」が起こったときに、大きな差が出ることに否定はできまい。20年以上前に、16キロ以上減量している最中に、医者のアドバイスは、「炭水化物を摂取することもお忘れなく」だったが、今の医学では「真逆」である。精製された白い炭水化物は、「毒」であるとも言われている。全ての医者は人格者であり、医者に意見をするなどということは御法度だという日本人の意識も、大きく変えていかなければならない。

「ポロモードテクニック」という集中力を高める方法がある。25分間集中し、25分のタイマーが鳴ったら、どんなにタスクの途中であっても作業を止め、5分の休憩を挟み、その後の作業を再開するという方法だ。これは、単調な作業をするときには、爆発的な集中力を上げるテクニックだと言える。ただ、今書いているブログ記事作成のような、クリエイティブな仕事には向いていないと思う。JAZZを聴きながら、事前に練り上げた手書きの原稿をもとに、全体の構成を整えて書き綴るときには、休憩を挟まない「別の集中力」が必要だと思っているからだ。これは、私の考え方であり、これで成果が出ているのだから問題ない。

子供騙しとタカを括っていた「サビキ釣り」。既成のコマセを使わないで、安価に集魚剤を作る方法を知った。そして、あれこれ工夫をすることを、日々の生活の中で想像してワクワクする。そろそろ余命が近づいている私の愛車だって、まだ修理すれば延命できそうだ。少々、お腹が空きやすい体質の相棒だが、新しい車に浮気するより、付き合いを長くした方が長期的にはお得だ。時速60キロを出して走るときに、私の愛車だろうが、ベンツだろうがポルシェだろうが、大して変わりはない。それより何より、渋滞にハマってしまえば、歩くことの方がお得だったりもする。

サビキ釣りでは、思い切って仕掛けを変えたら、一瞬にして「爆釣」になることもある。動かずとも、仕掛けの棚を変えただけで「爆釣」になることもしばしば。それに、隣の人と世間話をしながら、穂先の動きを眺めている呑気な釣り。雨の夜に窓に打ち付けられる雫の心地良い音色も良いもので、雨で気が滅入る面ばかりに意識を向けていたって、面白くもなかろう。この記事を書き上げたら、スケボー を蹴って、大掃除。そのあとは、ドライブでもしながら、週末サーファーのライディングを見て、漁港で少し釣り糸でも垂れるか。左手首の痛みは、まだ癒えていないので、しばらく波乗りは難しそうだけど、楽しいことはいくらでも探せる。全てを管理されている「カイシャイン」じゃない、「一人社長」だから。

Three boys and a dog enjoy a beautiful swimming hole with waterfalls and plenty of sunshine. Richly colored rocks and water show off in this 35mm Kodachrome film scan.

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