思考力

綺麗に拭く

ヘトヘトになって東京から帰宅すると、玄関の前に袋包が置いてあった。メルカリの置き配だ。中を開けると、ジージャンが包まれていて、傷などをチェックしながら、上質な生地を使っていることに気づく。少し興奮気味に袖を通そうとすると、明らかにオーバーサイズだった。先日、やはりメルカリで購入したマウンテンパーカーは、サイズが小さかったので、「BtoC」ではなく、「CtoC」のやりとりの難しさを知る。服のサイズばかりは、どんなに一生懸命に素人が測ろうとも、やはり誤差が出てきてしまう訳で、試着できないところにもどかしさを感じてしまう。ただ、画像のイメージ通りの姿が、自室の鏡に映る光景は、やはり楽しいものだ。

Macの電源を入れ、大切な会社とのメールのやり取りをしようとすれば、このブログを、まだ更新していなかった事に気づいた。一泊二日の宿は、今回もカプセルサウナにしたのだが、やはり、場所が場所の「新宿歌舞伎町」。客層については、あまり詳細には書かなくても分かってもらえるはずだと期待しよう。今回で、2回目のカプセルホテルの宿泊だが、やはりプライベートの空間が保たれていないというのは、かなり大きなマイナスポイントであり、価格を差っ引いた状態であれば、ビジネスホテルとは、天と地ほどの差がある。

驚いたのは、浅野歌舞伎町だった。早朝覚醒してしまったので、7時前にはホテルを出たのだろうが、あちこちに泥酔を終えて、「チルアウト」してしまったような若者が座り込み、寝込んでいる。しかも、顔を埋めている場所は、自分の嘔吐物でグチャグチャになったアスファルトの上。ワンレングスで綺麗に決めたメイクも台無しで、そんな光景が、あちらこちらで見参された。それを、毎度のことかと言わんばかりに、清掃員や店のスタッフが、高圧洗浄ホースで強力な水圧で汚物を弾いていた。これが、週末の朝だったら、と思うとゾッとする。

一泊した目的は、自分の膝に痛みが走り、明らかに深刻な怪我ではないかという疑心暗鬼に囚われ、日本一だと思っている大学病院で診てもらいにいくことだった。コンビニで時間を潰し、真っ先に紹介状を渡す。診断の結果は、細かい検査をしないで治るようならば、ただの捻挫で、もし精密検査をするのであれば、予約は2ヶ月後ということだった。痛み始めてから、ゆっくりと痛みが消えていったので、ただの捻挫だろう。精密検査は必要ない。

現に、そのままメンタルクリニックの主治医の血液検査では、全くの異常なし。こんなに健康な検査結果も珍しいとのことだった。ただ、昨年の瀕死の事故から回復退院したときの体重から、一気に12キロほど目方が増えていた。これからは、またもや自分の膝のご機嫌をとりながら、減量に励むしかない。道に汚物を吐いたのであれば、自分で掃除くらいしてほしいと思った自分だが、自分の体重の管理くらい、自分でしなければならない。ただ、そう分かっていながら、やはり帰りの薬局で、甘い物をたくさん買い込んで帰宅。

今、異常な夏日となった気温の締め切った部屋で、メルカリのジージャンを着ながら、キーボードを弾いている。こんなゆったりとした生活は、いったいいつまで続くのだろうか。それすら気にせず、ゆったりと過ごしていきたいものだ。

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