思考力

純真な唄

朝、すっと目が覚めた。確かに残眠感は強かったのだけれども、そのまま起きてしまおうかと思った。ただ、布団の心地よさと、今季初の暖房をつけたままの就寝に快適性を感じ、そのまま二度寝をしてしまった。今日も、引きこもり生活を送りたいところだったのだけれども、窓を開け、空気を入れ換えて、観葉植物を窓辺に置いてみたら、目が冴ええきて、このまま起きることにした。これから三日間くらい眠れ続けたのであれば、どれほど楽だろうかと思いながら、今、記事を作成している。もはや、睡魔だけを待ちわびている肉の塊のようだ。

今、コーヒーをすすり、床屋の予約を入れようとしたが、あいにく電話がつながらなかった。千葉で唯一自分のことを細かく知っている店主が捕まらないというのは、なかなか寂しいものだ。一度目が覚めて仕舞えば、徐々にやることを考え始めてしまい、今度は胸がソワソワと騒ぎ始める。私は、夜型の人間なのだろうか。ただ、最近の睡眠のサイクルや、気持ちの落ち込み、強烈なフラッシュバックや過食。精神状態が整っているとはいえないどころか、かなり深刻な谷間に陥ってしまっている。やはり、具体的な対策として、入院科料をしておいた方がいいと思っている。そうでもしなければ、何やら自分の中での精神的、肉体的不安は、長期間持続してしまいそうだ。

秋風が吹き始めている。受験生の頃は、この時期に焦りが襲いかかってくる時でもあった。何一つ進まない勉強の中で、日毎に生きるということばかり考えていた。ただ、そんな考察というのは、自分が勉強から逃れたいだけの「言い訳」のような口実だったのかもしれないし、実際のところ、2年目の浪人の頃は、年明けには合格してからのことばかりを考えて、サーフボード のオーダーをするということで、サーフショップを散々冷やかしていた。そんなことで成功をつかめるなんてこともないわけで、不本意な結果となり、そこでさらに悩みが尽きない人生を送ることとなってしまった。

今の自分はどうなのだろうか。特に、自分をつなぎとめる何か弊害があるわけでもない。去年の今頃のように、金銭的などん底にいるわけでもないし、頭を骨折して後遺症が残るかどうかなんていう恐れがあるわけでもない。今、自分が抱いている不安というのは、やはり身体中から襲いかかってくる肉体的な「老化」であるのかもしれない。身体からひしめいてくる異音と痛み。意図したように身体が動かないというのは、なかなか辛いものだし、心と身体がリンクしていないというのは、やはり強いストレスがかかることは、間違いない。そういった意味においても、やはり病院での精密検査が不可欠なのだと思う。

オルゴールを鳴らしてみた。『君の名は。』のRADWIMPSの曲のメロディーだ。学習塾に勤めていた頃、この映画やこの曲について、何度も何度も、授業の間に話をしていた。自分の大好きなことを、心の底から話していると、それは相手にも伝わることでもあり、自分の気持ちを正確に相手に伝えるためには、自分が心から好きであるという気持ちが内含されていなければならないという前提が必要なのだと思う。これからの自分にとって、それが何なのかは未だわからないのだけれども、少なくともそのような対象が必要なのだということも、確かなことだと思うのだ。

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