思考力

積み上げた結晶の責任

昨日、待ちに待っていた椅子が店に納品され、すぐに取りに行った。とても高価な椅子だったので、数年越しで購入を躊躇ってはいたものの、腰に一生モノの骨折をしてしまったのだから、この投資に間違いはないと思い、購入の決断をした。家についてから組み立てをしたのだが、なかなか順調に仕上げることができ、いざ座ってみると、とても快適だと思った瞬間、椅子はガクンと崩れ去り、私もズドンと転んでしまった。横になった椅子を立て直すと、脚の部分のキャスターが全て取れてしまっていた。全て差し込みが甘かったということだ。

腰椎を守るために買った椅子の最初の使用で腰を痛めるというコントにもならない状態になってしまい、なかなか情けないところだが、「厄落とし」も必要なのだと思い切り、そこまで重症な痛みがなかったということにも目を瞑って、この椅子とも付き合っていきたい。現に、今こうやって記事を書きながら座っている椅子は、私の背中をシッカリとホールドしているので、座り心地は格別で、ずっと購入を躊躇っていたとはいえ、いい買い物ができたと思っている。毎日使うものには、絶対にお金をケチってはいけないと言われるが、やはり「コドオジ」とまではいかないが、限りなく引きこもり状態の私にとって、椅子というのは切り離せないアイテムなのだから、必要経費として割り切るには、十分すぎるはずだ。

また、膝の注射と、腰の様子をみてもらうために、病院へ行ったのだが、腰はやはりベッコリと骨がズレていて、これが元どおりに治るとは到底思えないレントゲン写真だった。これも嘆いてはいけない現実として受け入れなければならない。膝の注射であれ、今まで酷使してきた代償なのだから、きちんと現状に向き合いながら、今後ともにケアをしていきたい。そういうふうに、自分の中の心に落とし込んで、それを誠実に受け止め、納得していくことが、自分にとっての一番大切な治療法とも言えるのではないだろうか。いや、きっとそうだ。

部屋もずいぶんと荒れてしまった。ルンバもどれくらい休眠させたのか覚えていないし、トイレ掃除もまた然り。昨日、突如侵入していたゴキブリに気づき、ドライブついでに購入していた害虫駆除スプレーが効き、部屋の片隅で仰向けになってこと絶えていた。やはり、私の部屋は、私の心の状態をモロに表現しているようで、こちらも、しっかりと整えておかなければならないといけない。毎朝の換気だけは怠っていないので、運気が停滞しているとは思わないが、やはり隅々までの掃除を近いうちにやろうと思う。今のなかなかパッとしない生活にも、自分の意思でリセットをかけなければならない。

YouTubeにアップロードした動画も、2週間で100動画を超えた。編集作業にも慣れ、このままどんどんペースアップしていけると思う。全ての元ネタは、今まで書き上げてきたブログを元に台本を作っているので、そういった面においては、約3年書き続けた1000記事以上の文章が私をしっかりと支えてくれている。正直なところ、毎朝毎朝書いているブログを、いつか読み返そうと思っていても、自分の中で心の負担が大きくなりすぎていて、読み返す気持ちになれていなかった。やはり、書いた文章には必ず「責任」が伴う。その責任は、いったい自分にはあったのだろうかという気持ちと、その責任を負って書いていた自分と再度向き合うという行為は、自分にとってあまりにもつらい行為だった。

編集作業中、私は過去の自分の記事を読み直すことになる。その記事の中に「魂」を感じることもあれば、日々の惰性で書かれてしまっている記事もある。ただ、どんな記事であっても、自分が組み立てた結晶であるわけだし、そこに光を当て直すことで再度輝きを増すことだってある。だから、自分がが積み上げてきた努力には、強いプライドを持つことができる。そのプライドを感じられないような、吐いて捨てるだけの文字の羅列なのであれば、こうやってブログを書き続けることも、動画として再度読み返すこともしない。だから、自分の生き方を振り返るという点においても、私は言葉と自分の関係に、意識と意志を張り巡らせていかなければならないと強く誓うのである。

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