思考力

末長き親友

ふるさと納税の返礼品が、続々と届いている中、少し部屋が狭く感じる。とはいえ、食品などは消耗する訳だし、トイレットペーパーやテッシュも同様に、この世から消えていく。でも、返礼品は、独身世帯を対象にしていることはまれで、やはり家族で消費できるような量で送られてくるので、使い方や賞味期限などに、けっこう悩まされてしまうところだ。ワンルームの自分の部屋には、やはり単身者が暮らすだけのコンセント数しかなく、家電品が届くと、置き場所とコンセントの数を計算することになる。でも、今届いた電子レンジ台は、コンセント増設用のプラグが付いていたので、事無きを得た。

アップルウォッチのボイスレコーダーには、覚え書きを携帯する必要がなくなるように、自分の声で買い足す商品などを録音しているのだが、どうしても「証券会社、まとめる」の録音を消去できないまま過ごしていた。やはり、自分のお金を預けたり、資産形成をするための金庫のような存在の場所を、再度確認したり、IDやパスワードを更新することは骨が折れる作業で、今日一気にカタをつける事にした。案の定、解約していない口座が2つと、証券会社1社が浮き彫りになった。電話応対で確実に行いたかったので、ご察しの通り、「現在大変混み合って」という文言をBGMにして、ふるさと納税の返礼品の段ボールを開封したり、畳んだりしていた。もはや、どこの証券会社なのか、銀行なのかわからない状態になる程、スーパーマルチタスクで、さらに頼んだことさえ忘れていた返礼品が、2つほど玄関に配送された。まさに、最前線で活躍している起業家のようだった。

世の中、ネットで完結するようになった。窓口という存在を排除することで、一切の手数料をなくしたり軽減するために動いている時代なのだが、やはり中途半端な知識で複数の口座などを掛け持ちしていると、結局はリアルタイムの人間の対応に頼ってしまう。もちろん、そんな人たちが多くいるのだから、有人の電話サポートが全くつながらないわけで、私のように、平日の昼間に何コールもかけられる時間が取れる人は、今ならかなり有利になると思う。

これが、今後、AIに置き換わっていくわけだから、その対応の精度がどんどん上がることは必至だ。でも、そのAIに頼るまでのプロセスで挫折してしまう人が多く出てしまうことも事実なのだと思う。今後の日本で資産形成をしていくことは必須であり、今後の世界でAIを利用していくのも必須なのだ。その流れに乗り遅れたのであれば、それは結構な非活問題にも発展してしまうことだろう。少なくとも、自分は去年の同じ時期のような経済的貧困だけは避けたいので、金融の勉強だけは、欠かさず毎日している。一年前の冬のジリ貧状態を知っているからこその勉強とも言えよう。

経済格差という言葉が広がっているのにもかかわらず、資産運用というワードに対して無知だったり、消極的な人が多いのが現状のようだ。それはそれで、その人の生き方なのだから、全く否定するつもりはない。でも、自分の中で考えている「ルート」とは違う。資本主義の原理原則を理解し、できるだけ動かないで生活できるループを作る。これは、怠け者の考え方ではなく、モロに「勉強熱心」な「優等生」の考え方なのだと思っている。資産形成のループは、五年以上のスパンで広く見ておかなければならない。そう、自分の考え方に賛同してくれる唯一の親友は、「時間」だけなのだということを、肝に銘じておこう。

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