思考力

新しい光と風の向き

効果覿面。今、「覿面」の「てき」の字を変換して、こんな漢字だったのかとびっくりするのとは比にならぬほどの効果。「瞑想」の効果は偉大だ。寝る前に、座りながらのマインドフルネス瞑想を行い、雑念が消えつつある状態のままベッドに横たわる。そのままベッドに寝ながら、体の各部位の一部分に意識を向けていく「スキャニング瞑想」に移行する。これを行っているうちに、脳は休息モードに突入していて、いつの間にか意識が消えている状態が続き、自分のいびきで意識が戻ることもあるくらいだ。

私の場合、かなり強い眠剤を多数服用しているから、こんなにも強く効果が現れているのだと思うが、さすがに次回の診察では、薬を短時間型の緩い薬に変更してもらおうと思っている。朝まで薬が抜けきらず、起きるに起きられない。自分の力で自律神経を整えつつ、化学薬品で脳を落ち着かせるというのは、とんでもない相乗効果を発揮するので、これからの瞑想と薬の関係には、少し注意が必要だ。

それにしても、季節は一気に夏になってしまったかのような暑さ。薬の訳の分からぬ効果で、30°近くある蒸した部屋の中で、真冬用のフリースを着て布団に潜り込んでいたが、今は、エアコンとサーキュレーターを強めにかけて、窓と玄関の扉を全開にしている。部屋の空気を入れ替えることというのは、夜から目覚めるまでの汚れた空気を放出させることと同じで、瞑想の腹式呼吸と同じだ。腹の膨らみを感じながら息を吸い、ゆっくりと吐きながら雑念を飛ばす。こう考えてみると、いろいろな現象におけるドン詰まりの状況というのは、邪気を吐き出すことと、新しい空気を取り入れることだということに似ていると感じる。

ブラックコーヒーを飲んで、スタバのジャズを聴きながら、新しい空気を入れ替えてブログを書く。実は、こんな日常のささやかな所に、幸せや安らぎというのは存在しているのだと思える。タワマンに住んで、高級車に乗っている姿をSNSにアップすることに光悦感を抱く事を否定するわけではないが、もう少し自分の周囲を見渡して、そして、もっと自分を静観して、どこに幸せの基準を置いておくかを考え直すことは、とても大切な視点の切り替えではないかと思う今日この頃であった。

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