思考力

プラスの型取り

「私は〜〜な性格で」「俺って〜〜だから」、このような括りで自分を決めつける人がいる。このような人に対して、批判的な人もいるが、私は特段、悪意とは思わない。むしろ、自分を客観的に捉えられている、ある意味では評価できる優秀な人だと思う。人生には、所々で、大きな決断をしなければならない局面がでてくるが、実際に成功できる決断をできる人というのは、しっかりと自己分析ができる人だといえよう。これは、確かなことだ。

昨日は、とにかく眠った。ひたすらひたすら眠った。こんなに眠れるのかと自分でも驚くほど。やはり、ここのところの不調が、自分にとっての大きな負担となっていたようで、相当、体に無理がかかっていたようだ。自分の体と心を癒せと本能が叫んでいたのだと思う。そんな眠りの中で、私は、東京の塾で出会ったある生徒のことを思い出した。私の眠りは常に浅いので、何やらその生徒のことが気がかりになり、SNSなどを使って検索してみることにした。

すると、その生徒は、見事、CAとなり、羽田空港から発着する航空会社に勤めていた。私が担当していた頃から、非常に大人びていて、起きている時間を差し引いたら、化粧をしている時間の方が、他の用事をする時間より長いのではないかと思えるほどの女性だった。さらに、大人びた様子でニッコリとしつつ、凛とした表情の写真がWEB上で輝いていた。なんとも、素晴らしい成長を遂げてくれたものだ。感慨ひとしおである。

対して、私は、とうとう人生の中で、経済的ピンチを迎えており、もはや首も回らぬほどの地獄にいる。ただ、まだ最悪の結末は来ないと自分に言い聞かせ、悪い妄想はしないという気持ちを大切にしようと思っている。乱れつつある感情を整える。自分が幸せではないという被害者意識を捨てる。常に、前向きな生き方を心がける。このようにして、自分な中にいるもう一人の自分に語りかけることで、自分の型というのを、再認識していくべきなのだと思う。

自分はどのような型にいるのかを定義するときに大切になってくるのが、あくまでも自分を前向きに見定めることなのかもしれない。確かに、自分が窮地に立たされているときに悲観的なものの見方になってしまうこともあれど、本当に大切な「型」を、積極的な方向へ常に向けられているのであれば、意外と簡単に事の緊急性を回避できるような気もする。大丈夫。私は、まだ大丈夫なのだ。

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